僻地に棄てられた少女の話、気付けば魔獣の多頭飼い。
- ★★ Very Good!!
悲惨な話が始まるのかと思えばそうでもなかった。
ティムという言葉すら出てこない作品であるので、当然ティマーではなさそうな主人公が成り行きで魔獣と暮らす森の屋敷。
突然、幼女が生家から放り出されて送りつけられた先が放置屋敷だったのだが、そこに遺されていた前家主(故人)の発明魔道具がすごすぎる。
でも主人公はピンときていない。かといって天然系鈍キャラでも無駄にポジティブキャラでもない。淡々としたネグレクト少女が、彼女なりに熟慮して暮らしていくサバイバル生活。といった第一部はとても楽しく読める。
第二部は、面白展開は陰を潜めた別作品。
なぜか王子の婚約者となり、森の屋敷を離れ辺境へ、王子王女とちょっと交流して従魔を従え魔法の開発に励んでの日々。話の起伏がなくなってはっきり言って面白くない。
だけど今のこのダラダラを抜けたなら、またワクワク冒険活劇で楽しくなるのでは?という期待を捨てきれず更新を追いかけている。