第4話 徳は事業の基(もとい)なり
V.1.20
私には中国人の友人もいないし、中国に行ったことも住んだこともない。高校時代、一年間の漢文の授業で知った中国だけが、唯一の中国体験です。唐宋の優れた詩や諸子百家の簡単明瞭ながらも奥深く、且つ鋭く真理を衝いた言葉・文章で知る中国。ビデオや写真もない言葉だけの世界でしたが、17歳の自分の心と(三国志の時代、のような古典世界とはいえ)中国人の心は通じていたのです。
そして、そんな、書籍の中だけの中国の政(まつりごと)を、いま私たちは現実に目の前で見ることができるという、素晴らしいチャンスに巡り会えているのです。
いま現在、見るべき中国の政治
○ 徳は事業の基(もとい)なり
○ 君子は器ならず
○ ・・・これを来たすに徳を以てす(徳と律の政治)
○ 本(もと)を務む。本立ちて道生ず
文化大革命で、孔子が(一時期)否定されたようですが、「焚書坑儒」をやる位のドラスティックな精神と行動がなければ、あれだけの大国は維持できません。法としての儒教はその時々で明暗がありますが、真理としての儒教は中国人の中にDNAとして受け継がれているのでしょう。
今、目の前で繰り広げられる中国の政治を楽しむために準備するもの。
○「中国古典名言辞典」諸橋轍次 講談社学術文庫
○「中国の古典名著 総解説」 自由国民社
○ パソコンとネット環境
「人民網日本語版」で中国の徳の政治を、「フォーカス台湾」で台湾の得の政治を見る。
○ 遠藤誉の関連情報
https://follow.yahoo.co.jp/themes/03b403aa7b5676754051/
この女性、4歳の時に中国で終戦(日中戦争・第二次世界大戦)を迎え、その後の中国における怒涛の歴史の中で、物凄い艱難辛苦を経験されながらも逞しく生き抜き、遂には理学博士となり、現在は筑波大学で教鞭をとられている方です。
この人自身が中国の歴史の一部といえるほど中国と深くかかわりながらも日本人としての原点を忘れず、捨て去ることなく、日本人の視点で中国(や世界)を見る目は、理学博士だけあって理知的です。そん所そこらの、評論家だの記者といったお調子者とは違います。
中国を激しく批判しながらも、その批判がそのまま礼賛になっているところが、さすがに理学博士。酸素も水も、くっつけ方によって(機能が)変わるのです。
<お勧め記事>
「米中天津会談、中国猛攻に「バイデン・習近平会談」言及できず―それでも習近平との近さを自慢するバイデン」
https://news.yahoo.co.jp/byline/endohomare/20210729-00250456/
7/29(木) 15:56
書きかけ
2022年5月2日
平栗雅人
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