第5話 律と徳の政治

 V.1.20 

 中国という国は、その長い歴史もさることながら、夷狄(いてき)や異分子をはじき出し、あるいはうまく取り込みながら「中国という独自の共同体」を数千年の長きに亘り、形成・維持・発展(味噌の発酵のように醸造)してきたという点で、史上まれに見る偉大な国といえるでしょう。


 その中国に対し、何かというと難癖をつけるアメリカという国は、中国の10分の一以下、たかだか300年くらいしか歴史のない国です。

 比較するのもばかばかしいのですが、アメリカとは、札束で顔をたたき、犯罪者でも悪魔でもいいから、とにかく優れた技術・才能を持つ人間を寄せ集めて作られた、いわば外人部隊です。

 見た目はきれいに化粧しても、形而上的には化け物のような醜悪な顔をした国家を、さまざまな「麻薬」によって辛うじて維持している集団です。


 もちろん、私が学生時代2ヶ月間バスでアメリカ全土を周遊した時に出会ったアメリカ人は、親切で気さくで正直な人たちばかりでした。まあ、どこの国でも上層部10パーセントの大金持ち・政治家・官僚の質が問題なのでしょう。


 アメリカに限らず、そのルーツともいえる英仏のような西洋人とは、マスコミによって自国と他国民を洗脳し、軍事力で脅しながら政治と経済で世界中を引っ掻き回し、最後はいつでも「ちゃぶ台をひっくり返す」、つまり、戦争によって強制的にCTRL+ALT(強制終了)させる。その国の文化を破壊し、多くの人を殺すことで、自分たちの未熟で野蛮なやり方のつじつまを合わせようとする。数千年の昔から中国人が夷狄と呼んで嫌った者たちのやり方と全く同じです。

 アメリカに文化がないというのは、多くのアメリカ人自身が言うところです。(ハンバーガーとポップコーンが文化だというのなら別ですが)。イギリスにしてもアメリカの歴史プラス200年程度の底の浅さだし、フランス料理なんていっても、イタリア人のマルコ・ポーロが中国から持ち帰った中国宮廷料理(の話)から始まったという程度。

 彼ら西洋人は「東洋の文化を盗み出し焼き直し、自分たち西洋人のオリジナルに見せかけるという文化」に関しては、確かにアジアのどの国よりも上手です。西洋人ほど洗練されていないが、同じ手口の常習犯が韓国です。


 さて、(2020年1月以降)そんな徳とは縁のないアメリカの手先となった客家台湾と、一時期儒教は批判の対象になったとはいえ、中国人としてのDNAにしっかりと徳の刻まれている中国人の行う政治の違いを「中国の古典」という観点から見て行こうというのです。


 書きかけ



 2022年5月2日

 平栗雅人

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