第2話 新たな力

さて皆さんこんにちは、修です。

そろそろ産まれてから四カ月ほどたちました

現在俺は、ベッドの中で必死に指を動かしています。

何故かって?

それはひとえに才能のためだ。

赤ん坊のころは第一成長期があり吸収が早いのだ

まるでスポンジのごとく知識を吸収できる。



さらに体の発達もだ

神経が完全に発達しきっていない今動かすことでより多くの神経を通わせる。



正直俺は才能には2種類あると思っている

一つ目 天賦の才能


コレはいくら足掻いても手に入らない


二つ目 努力の才能


コレは、小さい頃からやっていたもの、つまり成長期においてしていたことがそれに該当すると思う。




幼稚園で速い奴は高校でも速いし、手先が器用な奴がいれば、そいつは大人になっても手先は器用だったりする。必ずしもそうとは言っていない。あくまでそういう人が多いと思う。



そういうわけで今頑張っているわけだ

この後ははいはいをしようと頑張って寝返りをうとうとすることによって足腰を鍛える

(できないだけ)

そして寝る

さらに寝る



仕方ないのだ、赤ん坊だもん…


次に神気についてわかったこと

神気は通常肺に貯められる。ならば腹式呼吸のように、神気もそんな感じで意識できないのか?と考えた。



幸い時間と成長する力は十分あった。

はじめはうまくいかずお尻の穴からナニやら匂うものが出てしまうことが多々…



お腹に力を入れるだけではダメなのだ

なんやかんや頑張っていること二週間…

ついに!



腹の辺りからモンモンと力が湧くのを感じる!

やったぜ



さて肺の神気を効率よく貯められるようになって起きたこと


まず食べた物(まだ母乳のみ)が神気をおびるようになった

多分俺の喉辺りの神気濃度が上がったからだろう


次に、消化器官が強化されたのか健康的になった。  気がする…


神気の貯蔵量が増えただけで凄い恩恵があるな


肺を中心とした付近の器官が強くなってきた



さて第二段階に移行して行こう

まだまだ神気を上げる必要がある

天音を守るため、何より主人公を越えるため




肺には肺胞という物がある

コレが酸素を吸って体に届ける

ではここに神気を混ぜてみよう…



むむッうまくいかず…


なら酸素に混ぜてやってみる

ここ二週間胃に神気を貯められるようにするべく

神気を操りまくっていた俺は、神気の操作で言えばかなり高くなっている。





つまり普通なら不可能な細胞レベルの操作まで可能に至った俺には、酸素に神気を混ぜて、血流にのせて、全身に流すことなど容易いのだ。




まず酸素に神気を混ぜて、次に血液に神気を溶かす

簡単に言っているがコレ実は超大変


さっきまで操作能力が上達しているとか言ったけど、そんな俺すら難しいと感じる。



酸素に神気を混ぜて赤血球にくっつけるまでは神気の操作がある程度上手ければできたりする。



が、次の血液に神気を溶かす工程が大変、簡単に言えば、いろんなものが混ざっている液体に、さらに新しい物を均等に溶かしている感じだ。




血液と言ってもひとえにいろんなものが入っている

それらに少しのずれもなく神気を溶かすのが大変なのだ。



失敗するとかなり痛いし、中途半端だと、強化も半端に…



コレに苦戦すること三週間、やっと溶かすことが出来ました。



多分これ赤ん坊の成長期バフのおかげだな

成長してからやろうとすればまず不可能、体の大きさから違うし、無理だ



と、まあ神気を溶かすことに成功した


どうやら血液に神気を溶かすと身体強化になるようだ

この身体強化が凄い、うん



初めてこの身体強化を使った時はかなりビビった。なんだって腕を振っただけで天井に穴が空いた。



ワオ



どこぞのヒーローなみの超パワーだ

デコピンをやろうと思ったが無理でした

まだ赤ちゃんだから仕方ないね!

ちなみ天井に穴開けてしまった時は凄い騒ぎに…



みんなは厄が来たのかと武装して俺のベッドに集まってきて、体に異常はないかなど徹底的に検査された



あいにく神気の量がバレかけ急いで隠そうと模索した結果、心臓に神気が入ることがわかった。

不幸中の幸いだ



今回の身体強化を血神強化(けつじんきょうか)と名づける。



さらに、心臓に神気が入ったと言ったが、コレがすごく便利。


心臓の強化はもちろん神気をどれだけぶち込んでも溢れない。最高だね。



まぁ心臓に神気流すにあたって、血神強化をしないといけないから当然の性能だ


肺や胃が軽自動車のエンジンなら子宮がスポーツカー心臓は飛行機などのジェットエンジンぐらい違う。




ちなみにジェットエンジンと車などのエンジンはナニが違うかというと、エネルギーを生み出すにあたってするべき工程を、車のエンジンは四工程で動力を発生させるのに対し、ジェットエンジンはそれを一回で済ませてしまう、たったコレだけでかなり違うのだ。


豆知識ってやつゥゥゥゥ


心臓の場合に置き換えると、本来神気を使う際は


1 肺から神気を取り出す

2 神気を練る

3 使いたい場所に移動させる

4 放出



となる

この知識は俺の周りの大人の修行内容を見ていたらわかった。



これを心臓に回した神気は鼓動一回で済ませることが出来きる。



か、画期的すぎる!


そんなこんなでジェットエンジンなみの馬力を手に入れた。




時は流れ夕食の時間


「修ちゃん〜はい、あ〜ん」

「んぶぅー」(あーん)


パクッ


そう!ついに俺は離乳食デビューなのだ!



ドンドンパフパフ‼︎


初めてのご飯は野菜入りのおかゆでーす

うまい…歯が生えて来始めたばかりなのであんまし噛めないが、なんとか前歯ですり潰し、ご飯を舌の上にあそばせ味を楽しんだ。



ゴクリ


うまい!!!!!!!!!!!



そのまま俺は離乳食を楽しんだ

お粥うめぇぇぇえぇぇぇぇえぇぇぇぇぇぇぇぇ



就寝時間…


「ねぇあなた、今日ちょっと…♡」



むむッなにやら怪しい匂いが…

俺が普段寝ているこの場所は寝室だ

床は畳になっていて俺は赤ちゃんが落っこちないようになっているベッドに寝ている

その横に両親が布団を敷いて寝ているのだ。



ちなみに父は清水 明 (しみず はる)母が 清水 花蓮 (しみず かれん)だ


母は黒と青が混ざったような髪の毛で俺の髪も母譲りだろう


瞳はもちろん黒、どちらかと言うとむっちり体型


父は茶髪、体格が割といい筋肉だるまだ

そこまで筋肉してないけど肩が広いのでおんぶされると安心できる


硬いのがちょっと気になるけどね



「ダメだろ、息子が見てる」

「大丈夫よ、息子はもう寝てるわ♡」



どうやら兄弟ができるのはそう遠くなさそうだ。

俺はそんなことを思いながら深い眠りについた。


できれば弟をお願いします。

え?そこは妹?

ナニをバカなことを言っているのだね

アレは生意気で趣味が合わなくて振り回してくる化け物だ。



アニメとかにいる妹はフィルターを一万回かけたものだ!騙されんな‼︎

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る