第12話 オリエンテーリング中級コース③

 4つ目のポストへ到着。


 俺と佑の問題、

『プレイヤーの攻撃

 問題:次のうち、日本で南中高度が最も大きくなる日は?』


『①春分の日 ②夏至 ③秋分の日 ④冬瓜』


 佑:「太陽の高さのことだよね?」


 俺:「そうそう、地平線からの高さというか、角度というか。結局角度が大きいと太陽の位置が高いということだから、同じだけど。」


 佑:「あ、④てよく見たら“トウガン”だ。冬至だと思って、珍しく普通だと思ったら、やっぱり仕込んである。」


 俺:「オレもスルーしてた。」


 佑:「まあ、答えは②で間違いないね。」


 俺:「おう、正解!

 100コインと、“うちわ”ゲット!」

 佑:「オレも。」


 アユタの問題

『プレイヤーの攻撃

問題:すべての物質は何からできているか?』


『①空気 ②水 ③原子 ④母』


 アユタ:「選択肢に“母”好きだな、作成者。

 これは超基本問題、③だ。」


 アユタは100コインと“扇子”のアイテムをゲットした。


 次は5つ目へ向かう。


 途中、木の上にリスの看板があるので読み込む。


 俺“チェストプロテクター”、アユタ“火打ち石”をゲットする。


 佑:「あーオレ今度は“りんご”をリスにかじられた!」


 俺:「佑りんごなんて持ってたっけ?」


 佑:「うん、初級の時“サル”にもらったやつ。」


 アユタ:「リスって、クルミとか木の実しか食べないと思ってたけど、りんごなんて食べるんだ。」


 佑:「オレも…りんごは無いと思って油断してた。」


 俺:「かじられたらダメなのか?」


 佑:「うん、マイナス100コインで、アイテムからも消えた。くそー、オレばっかりコイン減っていく。」


 俺:「ドンマイ!」


 それとまた宝箱を見つけた。俺達は100コインずつゲットした。


 5つ目のポストに着いた。


 俺と佑の問題、

『プレイヤーの攻撃、

 問題:スペインにある、現在発掘されているものの中で世界最古と言われる6万5000年以上前に描かれた洞窟壁画は、誰が描いたと考えられているか?』


『①ネアンデルタール人 ②北京原人 ③ジャワ原人 ④日本人』


 俺:「全然分かんない!何これ?」

 佑:「オレも分かんない。日本人じゃないっていうことすら分からない。」


 俺:「よく考えたら、北京原人は北京だろ?ジャワ原人はジャワ島?とすると、①しかなくない?」

 佑:「いや、その人間が発見された地名が名前についただけかもしれないよ?それだとスペインに北京原人やジャワ原人がいなかったとは言い切れないよ。」

 俺:「アユタ分かる?」

 アユタ:「全然ダメ。検索する?」

 俺:「いやー…、やっぱそれだとインチキじゃね?オレ達真面目だし。」

 アユタ:「あ、真面目だったんだ。知らなかった。」

 佑:「少なくともオレは真面目だよ。」

 アユタ:「なら、ヒントでも使えば?」

 俺:「そうだな、“知恵の本書”、使えるかもな。今度はオレの使うよ。」


 大聖は“知恵の本書”で“調べる”を選択する。

『現在において世界最古のスペインのラパシエガ洞窟の壁画は、ネアンデルタール人が描いたと考えられている。』

という説明文が表示された。


 そのまま答えがあったので、①を選択する。正解。

 俺:「やっぱり素直に考えてたので良かったんだ。それに別に間違っても良かったかな?初級のアイテム使うとマイナス100コインだし。」


 佑:「大聖ありがとう。まあ正解だとアイテム入れて200コイン分貰えるから、意味無くはないよ。」


 俺:「そだな。今100コインと“知恵の本書”またゲットしたから、いいか。」


 佑:「オレは100コインと“防御マント”だ。」


 アユタの問題、

『プレイヤーの攻撃

問題:ポーランドの天文学者、コペルニクスが唱えた説は?』


『①地動説 ②天動説 ③月動説 ④空洞説』


 アユタ:「①と②で迷うけど、②だな。

 正解!」


 俺:「アユタすげーな。ほとんど全部分かるんだ。」


 アユタ:「受験勉強の記憶まだ残ってるし、雑学的なやつも好きなんだよねー。ナゾナゾとかの方が逆に分からないかも。頭 ひねって考える方がちょっと…。」


 俺:「アユタは理系脳なんだな、きっと。」


 アユタは100コインと“ガスバーナー”をゲットした。


 俺達はまた次へ向かう。

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