第48話忍とご対面2
【忍とご対面2】
「忍」
「かっくん♡」
「「こんにちは」」
「こんにちは」
4人で挨拶している後ろに
「あの、はじめまして、1年の新木と申します」
「はじめまして、ん?」
忍が?????
あわてて斎藤さんが
「あっ、紹介します、先週、私たちと同じ部に入部した1年生の新木さんです」
「あら、そうなの、かっくんと同じ部、後輩なのね、はじめましてかっくんの恋人の高木忍です、よろしくね」
「はい、えっ?高木って言うんですか?」
「そう、かっくんの従姉で恋人なの♡」
「高木先輩には幼馴染さんがいて、幼馴染さんが、高木君の前髪をそのままにしてわざわざ顔を隠して、それは、そういう事って斎藤先輩が言っていたけど、それなのに高木先輩には従姉の恋人がいて……」
「あら?どうかしたの?」
「あの、高木さんは先輩の恋人なんですよね?」
「そうよ♡」そう言って俺の腕にからみついてきたので
「忍、皆が見てるから」そう言って引き離そうとするけど
「皆が見てたっていいじゃない、だって恋人なんだよ♡」
このままだと、いつもの押し問答が続くから、そのままに、忍が斎藤さん達に向かって
「今日は2人はどうする?」
「はい、今日はしんちゃんの家で一緒にあそぶ予定です」
「そっか、それじゃあ途中まで一緒に帰りましょ」
「「はい」」
「新木さん、あのね、そういう事だから、またね、バイバイ」
「あの、私も帰りは〇寺駅まで一緒です」
「そう、それじゃあ新木さんも途中まで一緒なのね、じゃあ帰りましょうか」
そう言って忍は俺の腕に絡まったまま、皆でぞろぞろ電車に乗って〇寺駅で降りる
「忍さん、今日はどこに行くんですか?」
「うん、かっくんが行きたがっていた長野ブルードウェイでぶらぶらしようかなって、かっくんの好きなラノベとかキャラ品もあるし、それに一緒にガチャするんだよねーかっくん♡」
「じゃあ、私たち萩久保で降りますから」
「そっか、各駅の方が空いてるし、一緒に帰る?」
「はい」
「新木さん、それじゃあまたね」
「あの、私も一緒です」
「そうお? じゃあ一緒に各駅で帰りましょ」
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―SIDE新木
高木先輩の彼女さん、すごいです。なんか余裕って感じです。
私の事は、本当にただの後輩ってしか見ていなくて、「一緒にかえりましょ』とか、『途中まで一緒ね』とか高木先輩と一緒にいても余裕って感じ、大人の女性です……高木先輩ってすごい、あんな彼女がいて。
でも斎藤先輩から聞いた話だと幼馴染さんが高木先輩の事が好きで、それなのに先輩には従姉の彼女さんがいて……複雑すぎる……
おまけに、3大天使の佐々木先輩も高木先輩に絡んでくるって斎藤先輩が言ってたし、そうなると、その幼馴染さんも気になるし、彼女がいて、幼馴染さんがいて、佐々木先輩がいて・・・・・・これって、私がこの部に入る前に、部の皆の話について行けるようにと思って色々読み漁ったラブコメの主人公じゃない、ひょっとして斎藤先輩も実は高木先輩だったりして……まさかね、斎藤先輩は彼氏がいるからそんな事はないか……。
でも、ますます興味がわてくる、もっと知りたい。
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齋藤さんと萩原君が俺達に向かって
「忍さん、私たちここで降りますので、失礼します」
「「高木君、また明日」」
「うん、また明日」
そう言って萩久保で降りたけど、新木さんがまだ降りずに一緒にいるので
「新木さんはどこの駅?」
「はい、公園寺です」
「じゃあ、あと2つ先だっけ?そろそろだね」
「あの、高木先輩達は長野ブロードウェイに行くんですよね」
「ああ」
「私、ちょっとほしいラノベがあって、本屋さんにはもうなくて、この前調べたら長野ブロードウェイのお店にあるらしくって、だから途中まで一緒に行ってもいいですか?」
「ああ、いいよ」
俺がその場で答えると、忍が思いっきり強い力で俺の手を握るので、忍を見ると、笑顔で新木さんを見ているので、まあ問題ないだろうと思って、3人で長野駅で降りた。
そのまま改札を出て、アーケードに向かって歩こうとしたら、栞?
俺は思わず
「栞?」
「かっくん♡」
「どうしたの?」
「うん、ほら、いつもいつも忍ちゃんに任せるのも悪いと思って、やっぱりそういう事は許嫁の私がやらなきゃって」
それを聞いた新木さんが、栞に向かって
「えーっ、許嫁―!!??」
「ん? 誰、この人」
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短くてすみません
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