第45話ダブルピンチ?

【ダブルピンチ?】


おれの部屋で栞があわてて斎藤さんにRINEしてから忍と電話で話している

栞が1人そわそわ(イライラ?)していると、すごい勢いで階段を登ってくるがした、忍?

ノックもせずすごい勢いでドアが開いて「栞ちゃん!」

「忍ちゃん!」

2人はそのまま俺の部屋を出ていて、隣の栞の部屋に


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「栞ちゃん、どういう事?」

「かっくんが、佐々木さんに告白されたみたいなの」

「いつ?どこで?なんて?」

「今日、図書室で。忍ちゃんの事も従姉ってばれちゃたし、図書室を閉めた後に2人で〇寺駅に行ったんだって、なんか変わったカフェがあるらしくって、ソファーで2人ぴったりくっついて並んで座れるらしいの、そこで」

「そんな……」

「うん、斎藤さんから聞いてたんだけど、彼女って、男子に対してかなり距離が近くて、話しながら腕や肩を触ったり、体をくっつけてきたり思わせぶりな事をよくやるらしくって、男子はそれを勘違いして、よくトラブルを起こしているらしいの、それがかっくんに、『勘違いしてほしい』って 」

「何それ、すっごい、その子本当にJK? 過ぎすぎる」

「うん、思いもよらなかった、かっくんに『そのまま勘違いしてほしい』って事は、そういう事よね」

「うん、JKなのに男を手玉に取るっていうか、あざとさを通り越して、魔性?」

「うん、忍ちゃんの事だけじゃなくて私の事の覚えているみたいだし、すっごい余裕でね、『今すぐじゃなくていいのよ』とか、『従姉のお姉さんや去年の記念祭の時に来ていた彼女もいるだろうあら、ゆっくりじっくりね』だって、なんかすっごい余裕っていうか自信?」

「そう、でも、学校じゃあ何もできないだろうし、かっくんも彼女はそういう事をして勘違いさせる人ってわかっているから、驚いてはいるけれど、念のため、気を付けるように言うしかないわね、図書委員も夏休みまでだからもうちょっとの辛抱よ」

「でも、その子(JK)腹黒栞でもかなわないのね」

「……」

「フフフ」

「何よ」

「ううん、なんでもなーい」


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しばらくしてから2人で俺の部屋に入ってくるなり俺をベッドに座らせて、右に栞、左に忍ががっちり俺をホールド、栞が俺に向かって

「斎藤さんと萩原君から聞いたんだけど、佐々木さんって男子との距離が近すぎて、思わせぶりな態度や言葉で近づくんだって?」

「ああ、よく男子が2人同時に告白していたり、『俺が彩の彼氏だ』とか『勝負だ!』とか、よくもめていて、斎藤さんが間に入って何とか収まって。みたいな事を繰り返しているみたい」

「それが、今は、かっくんが標的になって、かっくんに対してやってるのね?」

「ああ、そう思う」

「そっか、大変だったね」

「うん」

「図書委員って夏休み前で終わりだよね」

「ああ」

「じゃあ、もうちょっとの辛抱だね」

「うん」

忍がソロソロと俺の腕に体をくっつけながら栞と俺の会話を聞いていうんだけど、

この感触……ない、全然ない佐々木さんよりない・・・・・けど、なんかエロい……静まれもっこり君

「かっくん、それじゃあ、今まで通り、木曜日、校門で待ち合わせね。あのね、去年のプールの時も皆が言ってたでしょ?従姉も結婚できるし、子供も作れるって、だから従姉でも彼女でOkなんだからね、佐々木さんの言葉に惑わされちゃあダメよ♡」

「うっ、うん、でも……」

「大丈夫」

「悪いな」

「いいの♡」

2人の会話を聞いた忍から何か音がした

「ちっ」

「栞、何か言った?」

「ううん、なんでもない」

「そっか」


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今日は塾の日、いつも通りに学校に行って、終わったら新宿のXYZ塾に、栞は1年の時、俺がXYZ塾に通っている事を聞いて、名門赤錆会をやめて俺と同じ塾に通ってくれている。

塾のある日は栞と一緒。

佐々木さんは、いつもは他の男子に囲まれてお昼を食べているし、俺達はまっすぐ部室に行ってそこでお昼を食べるので、図書委員の仕事の時以外は絡んでこないのが助かる、でも最近、毎日のようにお昼に部室に行く階段であの1年生に待ち伏せされている。

萩原君が教えてくれた1年生の妖精=新木恵

「あの、私も図書部に入部しても良いですか?」

「いやいや、ここは普通の部じゃなから」

「わたしも、先週からラノベ読み始めました、スマホがドコモなのでEアニにも申し込んで、アニメ見始めました、オオバロⅣのために、ラノベは1巻から11巻まで読んで、アニメもⅠ、Ⅱ、Ⅲを見ました。だから高木先輩の話にもついて行けます。一緒にラノベやアニメのお話できます」

「そう言っても、部室にはお昼にしかいないし、実際には何も活動していていないから、入っても意味ないし、それに今は別の部に入っているんでしょ?そっちは?」

「何も活動していないなら掛け持ちできますよね」

「……」

「じゃあ、入部します、顧問の先生の所で手続きしてきます」

そう言って走り去って行った

「はあ」

部室に入ると斎藤さんと萩原君が弁当を食べていたので、俺も萩原君の隣に座って弁当を食べながら新木恵さんの事を話すと

「新木さんが?」

「うん」

「えっ?」斎藤さんが、すごくあせった顔をしていた。

帰りのHRが終わって、新宿に、栞と一緒に講義を受けて、帰りの電車でこの事を話すと

急に下と向いて、1人ブツブツ言いだして、ちょっと怖かった。



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