ACT.42 『エターナルグッバイ。永遠のレクイエム三重奏』



-惑星デザード-


「ルミナァ、私の可愛いルミナ」

「月見、私は自分よがりの人間だ。自身のプライドの高さが仇になった」

「私は、ルミナを護ってやれなかった...」


永遠、何を思ったのか。ETERNAL-Rをヘッドカーチャーを介してオートパイロットにした。

そして、宇宙へ飛翔させた...。

幾万回戦場を駆け抜けた黄金の機体との別れがこんなにもあっけないとは。

永遠自身思いもしなかったはずだ。

別れとは期せずして急なものだ...。



「頼んだぞ、ETERNAL-R...」

「届け!超帝国νの温かい光、エターナの元へ!」


ETERNAL-Rが、鉛色の空に消えていく。



永遠は超帝国νへの帰還を諦め、ルミナを看取る。

砂塵吹き荒れる中、永遠は、ルミナの死顔を看るために両眼の包帯を外す。

ルミナの体を深く抱きしめてる永遠。暖かな涙が頬を伝った。

失うものが大きすぎると永遠と言えども、感情の平衡感覚というものを狂わすとでも言うのか。




砂塵の中に消える永遠...。




終幕



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