ACT.38 『極1等星前奏曲』
全長50キロはあろうサリーナの座乗艦が、いきなり主砲発射体制に入っている。
R.A.D.I.U.Sの構造物すれすれの所を、蒼いビーム粒子が横切る。
まさか超帝国ニューの艦艇ではなくて超帝国ラーの艦艇がやってくるとは!
ワルキューレに乗り込んだ耀子が、皇女サリーナに対して一騎討ちを申し込んだ。
ワルキューレの次は、
耀子対サリーナ
中略
サリーナは語る。
ラディアの星の美しき花よ
風と舞う小鳥たちの翼
雨音の響き
我が掌の中で輝き包まれん
これは、ラムダの国に伝わる詩の一文です。
耀子、ライラ、輝名の三人が皇女と接見し、今までの経緯を話した。
ラムダの皇女の提案に、筆を加える耀子。炎花たちと過ごした休日は遠い昔。まだ、数十時間しか経っていないというのに...。
耀子は、ラムダの皇女の眼差しから、「怖い女」であることを見抜いた。
絶対に敵に回してはならない。
それを悟られないようにすることがやっとの耀子であった。
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