ACT.37 『月と炎の女王』



月面のルナ・ファクトリー


「思っていたよりもずっと静かだ」

「否、静かすぎる。何だか恐怖を覚える静けさだ」



カリオンの眼が不気味に光る。

カリオンの自動防御プログラムが発動。


カリオン対エターナルR


永遠がカリオンに押されている。状況は明らかに不利だ。

回復が間に合わず、痛痛しいエターナルR。

しかし、戦うしかない状況。


カリオンの機体色が、全てを焼き尽くす炎の色に変化した。これが炎のワルキューレと言われる所以か。

戦闘モード全開のカリオン。


前の戦闘の影響で、エターナルR。ジェネレーターで生み出したエネルギーを火力に回せない。永遠。エターナルRの虫の音のジェネレーターを起爆装置にする覚悟を決める。そうでなければ、勝てないのだから。


全ての火器装置をパージする永遠。


永遠。エターナルRに一言もない。

それが、永遠の流儀。


オートパイロットにして、エターナルRを脱出。




エターナルRから、光信号。

「TOWA.SAYOUNARA.WATASHI NO ETERNAL EYES」


それに気づき、ハッとした永遠。初めて、エターナルRの気持ちを知った瞬間。


爆発する二機のワルキューレ。

昼間と見間違えるほどの閃光...。



ACT.37 『月と炎の女王』終

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