ACT.31 『マーク2の胎動』



秘密のテルノシオペー・マーク2開発場にて



ゼロ加速、最高速度、装甲、火力、武装、格闘能力。アビオニクス等々、

全てにおいてマーク1を上回る新型マーク2。



操縦系統を始め、何もかもが重いマーク2。

パイロットの安全など厭わないマーク2。

並みのパイロットなど必要としないマーク2。





マーク2は言う。

「我こそは、最強のワルキューレ也!!!」




マーク2の開発には、あの翻獅耀子が当たった。あの耀子をもってしても、設定目標通りマーク1の25%増しの性能を出すことがやっとだ。並みのフラワー騎士なら、マーク2を飛ばすことすら出来ないだろう。


ならば、天才。蒼井ダエグならば、どうだ...。


設計目標値を大きく上回るマーク1の45〜50%増しの性能を、テスト飛行でたたき出す。


少し蹌踉よろけながら、

機体を降りたダエグ...。



マーク2の機体に白い頬を寄せる。


「私のマーク2...。」

「私だけのマーク...2....」




ACT.34 『マーク2の胎動』終

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