ACT.20 『るる花・声燃えて...。』



炎花ほのか封じの7次元空間。


るる花がその特殊な空間に、炎花を追い込む。

炎花特有な自然な動きができない。


「やられる。ここまでか?」


眼を細める炎花ほのか


一気呵成!

『ブリリアントアロー‼』

るる花、花の光弓で炎花ほのかの心臓を貫く!



確かに、るる花が放った光の矢が炎花の胸を貫いたかのようにみえた。



しかし、その時。

既に、炎花のサイキックマリオネットが自動で起動していた。操作などしていない。

マリオネットが、炎花の身代わりとなっていたのだ。


まだ、その事にるる花は気づいていない。

「やった!炎花を 炎花を倒したぞ!」


長い間、言葉を失っていたるる花が喋れたことに、ライラが驚く。


「るる花、よく見ろ!」とライラが叫んだ。


「何、炎花が二人⁉」



何かが突き刺さる音、表音化できない音が。その時、るる花が自分の胸に、炎花のランサーブレイドが刺さっていることにやっと気づく。


自然と涙が零れると同時に、ライラに向かって微笑むるる花。崩れるように倒れこむ。そして、花の髪飾りが粉々に散っていく。



ライラの戦意が頭の中で沸騰する。

ライラ、炎花を鬼神の如き顔で睨みこむ。



ACT.24 『るる花・声燃えて...。』終

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