ACT.10 『カノンちゃんのひみつ』


近況ノート




寿カノンは、人間ではなかった。

月面のファクトリーで製造された少女型生体量子コンピュータ。


それが、カノン。またの名を、プロト・フェアリィ_00。



彼女の卓越した頭脳。それは、生体量子コンピュータの四機連動の演算処理が成せる技であった。


耀獅架カシカが造った少女型生体量子コンピュータ-MAI-の面影を、僅かに残すカノンの顔立ち。




カノン



-MAI-



耀獅架





点と点が線に、戦と線が面に。その対象を鮮やかに表す。





人より優れた能力を持つ者のさが

それは、時として、悲しさをはらむ。



今日もまた、小鳥たちがカノンの元に集まってきた。

小鳥たちは何も知らない。

カノンの無邪気な顔に木漏れ日が差す...。



ACT.11 『カノンちゃんのひみつ』終






  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る