ACT.11 『気分はいつだって雨予報』



鉛色の空


そんな中、2機の最新鋭戦闘機ワルキューレが

今日も任務を終え、『花の扉』へと帰投する。



アルテミスでパトロール中の二人



「ぽつぽつ」

「ザッ、ザァーー」

雨に降られる

天気予報は外れた

典型的な夏の夕立だ


「ここで雨宿りしよう」

「あぁ」


馬堀海岸公園内の小さな建物で雨宿りをする2人。


「止みそうにないな」

「あぁ、そうみたい」


雨音が二人の心に沁みいる


こんな時は、亡くなった母の事を考えてしまいそうだ。



あれから、40分ほど経っただろうか。




「あっ」

雲間から光


雨は止んだ...。


「行こっか」

「行きましょう」


その時、アルテミスの美しいボディから雨粒が次々と流れ落ちた。


ACT.12 『気分は雨予報‐夕立‐』終








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