ACT.8 『撃鉄にキッスを』
7月の突風が、少女二人の髪を艶やかに光らせた。リボンのようにそれをフワリと変化させるのである。
片耳に付けられた小型のスクリーンがら、トリガーを引けと情報が表示される。
「PiPiPi.............。」
「Pi!」
「撃て!」
「わかってますって!」
「ダン」
「ダン」
2本の赤い光弾が、秒速5000キロの速度で、5キロ先に小さな装甲体を貫いた。
「やった」
「やったぜ」
実戦訓練は続く。
ワルサーの特殊な
撃鉄に唇を寄せる万理架。何かを感じ近づく彩聖。
「どうしたの?万理架」
「いや、何でもない。誰かに見られている感じが」
「気の所為だよ」
「ああ」
一方、レヴルージュ側にも新しい光弾開発に迫られる理由があったのだ。コードネーム『PiXXY(ピクシー)』。とある国家の特殊戦大型戦車完成の情報を奪取していたからだ。
横須賀沖洋上30キロに国籍不明の潜水艦あり...。その腹の中に2機の最新鋭戦車が息を潜めていた...。
ACT.8『撃鉄にキッスを』終
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。