第6話 茜を守るために

 小さいながらも俺は一生をかけて茜を守ると誓ったんだ。

 俺の罪を償うために、そしてもう二度と同じ過ちを繰り返さないように……。

 

 それからは全ての時間を茜のために使った。


 まずは柔道を始めた。

 力がないといざという時どうしようもないからな。

 途中から結構楽なって茶帯(一級 黒帯の1つ下)まで突き詰めた。

 黒帯にはなれなくてもうやめたけど、茜を守るには十分すぎるくらいには強くなったと思う。

 

 そういや母さんに理由を聞かれた時は焦ったけど結局ゲロったんだよなぁ〜。

 母さんの理由聞いた時のあのニヤけ顔は忘れられんわ。

 一応茜には内緒にしといてって釘刺しといたけど、どうなったんだろ。

 まっどっちでもいいか。

 なんで隠して欲しいって頼んだかって?

 もちろん恥ずかしいからだよ。

 あとそんなことで好感度稼ぐ気もないし。


 次は勉強だ。

 茜に勉強を教える時間を取れるように中1までに死に物狂いで高3までの範囲を一通り終わらせた。

 睡眠時間は一日1時間まで削ったけどな。

 もちろん妹との交流時間は削ってないぞ。

 しばらくは話しかけても無視されてたけどね。

 ダメだ……自分で言ってて悲しくなってきた。

 しかも今まで勉強教えてって頼まれたことないし……。

 なんのために俺あそこまでして頑張ったんだろ?

 いや止めよう。

 これ以上考えるのは良くないな。

 可愛い妹のためなんだから無駄なんてことはない……はず。

 もうそう思うことにしよう。


 他は料理に掃除に洗濯も……って花嫁修行じゃねぇか。

 いや確かにすごく大事なことなんだよ。

 大事なんだけれどもだなぁ、なんと言うかインパクトにかけるというかなんというか。

 

 とにかく俺は色々茜のためにやったんだ。

 忙し過ぎて時間取れずに友達一人だけどな‼︎

 ちなみにその友達ってのは幼なじm……やっぱ言うのやめた。

 俺の第六感が今はまだだって言ってるからまた今度な。

 なんかお預けばっか食らわせてる気がするけど、許してちょっ。

 キモいって?

 俺も言ってから後悔したよド畜生が。

 

 茜だったら可愛く言えたのかな?ってまた茜のこと考えてるわ俺。

 流石にキモいかな?

 何の話してたっけ?

 いつも話が脱線しちまうんだよなぁ〜。

 なんでなんだろ?

 

 もういいやこの話は終わり。

 俺が茜を守るために頑張ったぞ〜って言うだけ。

 

 




《あとがき》


 最後はやけくそ気味になってしまいました。

 すいません。

 どうも“妹が欲しい不眠症”です。

 読んでいただきありがとうございます。

 また伏線を張ってしまった……。

 全部回収仕切れるかな?

 頑張れ私‼︎

 

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