精霊の森の回復
しばらくして、魔物達が居なくなったからか精霊王の力で森は少しずつではあるが、浄化されていく。
「さて、こいつどうするかな?」
僕は先程捕らえたゲルムをどうするか考えていた。
殺すことには変わりないが、どうせなら使えるだけ使ってやろうと思った。
何の罪もない精霊達を辱めたのだ、そのつけは払うべきだ。
何かを喚いているが、鼻以外は抑えてあるので彼の恐怖は相当なものだろう。
石に魔力を込めると、石が割れる。
しまった、無理やり生成したから限界が来たようだ。
元々、この世界に無い物を仮定して作ったのだ。
それは世界に反する魔法。
一時的に留めておけたとしても、不安定なものなのでもう一度魔力を込めなおしたら壊れてしまったのだろう。
ボロボロ崩れ落ちていく前に鎖で拘束する。
「こんなもの、俺の前では無に等し……」
余裕ぶって鎖を破壊しようとするゲルムだったが、必死に魔力を込めても僕の鎖は壊れない。
「な、何故!?」
彼からしたらそうだろうが、僕からすれば当たり前だった。
僕は本来魔法をあまり使う事が出来ない。
昔使えたといえる魔法は初級が限界の只の雑魚だ
それなら何故これだけの魔法を使えるかと言えば、それは精霊達と契約しているおかげでもある。
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