精霊達
「セリス、一緒に来てくれ」
探索にはセリスの力は必須だ。
この森のどこかに、奴の言い方からして精霊を捕らえている拠点があるはずだ。
「了解しました」
そう言って僕はセリスを抱え、空中魔法を使う。
セリスには範囲系魔法に集中してもらうためだ。
「この先に人が複数馬車を走らせています」
「そうか」
彼女の指差す方に向かうと、土煙が巻かれている所があった。
あそこに複数捕らえられているのだろう。
「他にもそっちにも、計5つです」
分散で逃げ切る算段か……。
しかし、僕にその手は通じない。
僕はそのまま目の前に見えている所に向かい、馬車の車輪を破壊する。
「よし、次だ」
セリスの指差す方向に行き、馬車の車輪を壊していく。
計五つ終えると、5つ目の馬車で精霊達の元へ行く。
「封精札か……」
精霊の力を封じる札だ。
これは凶悪な精霊や人を害するような危険な精霊に使う札だ。
これを張られれば、精霊は生命以外の能力を封じられ人間以下の力なので抵抗することも出来ないのだ。
しかしこれは、作成した種族以外では外すことは出来ない。
僕が触れると、案の定外すことが出来ない。
無理矢理外そうとすれば、張られた者が激痛を伴う。
「ま、大体種族がどれかは予想がつくが……」
案の定、精霊が作ったのかセリスが触れると、簡単に外すことが出来た。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます