素材を使って

「さて、素材も入った事ですし……セリス、お願いします!!」


 精霊達は自分の魔力を込めた石をセリスに渡す。

 彼女は鍛治も出来るので、剣の方は彼女に任せることにした。

 

 主のサイズは把握済み、彼の防具のスペアをこそっと強奪してきたのでそれを元に作っていく。


 その他の精霊はそれぞれ彼にあげたい装飾品を生成していく事にした。


 主、喜んでくれますかね?

 兄様、喜んでくれるかな?

 いつも世話になってるから……仕方なく、仕方なくなんだから。

 これがいいかな~、ん~……。

 よし、これにしよう。

 安眠グッズ、要らないなら私がもーらおっと。


 それぞれの思いを込めながら、皆作っていく。

 

 そうして、皆作っていく。

  

 セリスは、魔法陣を作り魔法を唱える。


「この素材をもって、我が求めし物を生成する」


 その言葉と同時に魔法陣が光を放つ。


「素材を変換、基本構想イメージ完了……行程を省き、その場に剣を作り出せ」


 そう言うと、素材は光の球に包み込まれ真ん中で大きくなる。

 

「強度を限界まで強化……魔力浸透付与……完了……」


 後はこの剣に名前を授ける……そうすれば、この剣は完成する。

 名前は皆で既に決めてある。


「さぁ、出来上がれ……ルナリィー」

 

 そう言うと、剣が出来上がった。

 パッと見はセリスと同じくどこにでもある普通の剣だった。


 

 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る