天使と協会の情報

「協会についての情報を教えてくれない?」


 協会の情報は、急務だ。

 奴らの情報は、未知数であり少しでも聞き出せるなら聞き出したかった。


「誰が……」

「そうか」


 やはり、聞き出すのは難しいようだった。

 堕羽はそのまま気絶する。


「先を急ぐ」


 この状況からしてノウェムの使い魔が捕まっている可能性が高いのだ。

 そして先に行こうとすると、一人の女の子が現れる。

 蒼く長い髪をサイドに束ね、可愛らしいたれ目の女の子だ。

 彼女には見覚えがあった。


「エリン」

 

 その目は光を失い、いつもの可愛らしい表情は失われていた。

 恐らく洗脳魔法だ……。

 

「エリン、目を覚ませ!!」


 大声で呼びかけるが、エリンは僕に向かって飛び込んでくる。

 指先が龍の手に変わり、僕に掴みかかってこようとする。


 投影で剣を作り出し、受け止めるが握りつぶされる。

 それと同時に、パンチがそのまま飛んでくる。

 威力はそこそこなので、喰らえば少し不味い。


 手で少し逸らす。

 これは清流という流派の中級の技だ。

 

 その攻撃はギリギリ僕の頬を掠めるだけになった。 

 そして一歩後ろに下がる。

 すると彼女は炎の息を放ってくる。

 魔力の盾を作るが、彼女の威力はすさまじく盾が破られそうになる。

 それと同時に大きな盾を生成する。


 盾は破られ、炎に当たる。

 時間少し出来たので、体勢を整えた。

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