提案
「よし、こうしよう……希望制にして、今回は日をまたいで希望者のみという事でどうだ?」
「どうして?」
どうしてって、レティーや他の奴が拗ねる可能性があるから……って言うとラナークが拗ねるんだよな~。
しかし、ここを通してあとはラナークのご機嫌を取れば、万事解決だ。
「皆が駄目なら、そうするしかないってだけだ」
ラナークは僕の方を見ると、深く溜息を吐く。
「仕方ないのです、ただし私のお願いを一つだけ聞くことで決着でいいのです」
「お願い?」
「今は保留にしておくのです」
という事は唐突にお願いが来たら従わなければならないという事か、なんと理不尽な。
「何かは言えよ」
「それは秘密なのです」
人差し指を唇に当てウィンクする。
そんなことをしたところで、子供が大人ぶってるようにしか見えない。
「まぁ、聞ける状況ならいいよ」
「じゃあ、片づけしましょ……ほら、お姉ちゃんもいつまでも落ち込まない!!」
「ラナちゃんのご飯を……私は……私は……」
「はぁ~、とりあえず他の皆も手伝ってもらえますか?」
深く溜息を吐きながら、彼女は皆に頭を下げる。
その後、皆で食事を片付けるのだった。
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