皆との食事会

 そうして机を完成させ、二人の料理をベル達と共に運び出す。

 料理を机に置き終え、最後の料理を運び終えるとウルスラとカノンやノウェム、エレナ達が現れる。

 こちらに食事するという事でラナーク達にはあらかじめ伝えておいたのだ。


「おう、来たな」

「ご相伴に預かりに来たわ」

「うまそ~」

「うむ」


 彼女らを席に案内すると、精霊達は自己紹介を始める。


「ラナークです!! 趣味はご主人の寝顔を観察することです!!」

「要らんこと言うな、後お前そんなことしてたのか?」

「えぇ、毎晩ご主人の寝顔を見るのが私の楽しみなのです!!」


 道理で最近、夜中に誰かに見られている気がしたがこいつだったのか。

 もうこいつ、寝るとき箱から出られないようにしてやろう。


「もういい、次」

「れ、レティシア……です……えっと、趣味はラナちゃんと一緒にお兄ちゃんの寝顔を見る事……です」

「お前もか!?」


 流石にレティシアは想定外だったので少し面を喰らってしまった。

 レティシアは怒られたと思ったのか、はぅっとびっくりした声で僕を見てくる。


「ま、まぁいい……次」

「はいは~い、ベルだよ~。 趣味か~、お散歩かな~」


 そうそう、そういうのだよ。


「レインよ、趣味は特にないわ」

「え~、本当に~?」

「本当よ!!」


 ベルの言葉に反論すると、次にミリアが立ち上がり自己紹介をするのだった。

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