材料調達

次の日の朝


「よし、行くか」


 まだ日が昇りかけの早朝、僕は起きると精霊の森の外へ向かった。

 確かここには有名な魚の 白魚ホワイトフィッシュという白く輝く鱗の魚が生息している湖があったはずだ。

 しばらく歩いていくと湖が見える。

 魔力を身体に纏う。

 この服は魔力を纏う事で属性耐性を持つ。

 これで濡れる心配はないので飛び込む。

 中に入ると、湖の奥は暗くなるほど深かった。

 辺りを見るが、魚は沢山いたが目的の 白魚ホワイトフィッシュは見当たらなかった。

 下に潜っているのかと思い、もう少し潜る。

 潜り続けると、日が昇ったのにもかかわらず辺りは光が薄くなっていく。

 聖魔法の聖翼で辺りを照らす。

 僕の背中からが光を放ち、周りを照らす。

 こいつは……。

 希少種 黒魚ブラックフィッシュだ。

 こいつの刺身は見た目があれだが、白魚ホワイトフィッシュよりも柔らかいし美味な魚だ。

 幻影魔法を得意とし、水中では水を振動させ相手を惑わせる厄介な敵だ。

 案の定、こちらに気が付いたのか水が振動してくる。

 だが、今の僕は聖魔法を扱っているので通用しない。

 水が少し揺れている程度だ。

 そのまま逃げようとする魚に風脚で近づき、拳を放った。

 感触が柔らかかった。

 身体が柔らかいので物理耐性があるとは言っていた。

 なら……。

 僕は少しよろめく魚に光縛鎖を放つ。

 黒魚はそのまま拘束される。

 しかし、柔らかいのでスルスルっとすり抜けていく。

 逃がすか!

 僕は逃げようとする黒魚の尾を掴む。

 捕まえた。

 そうして僕は魔力を電気に変え、身体を麻痺させる。

 黒魚獲得~。

 意外と大きいのでこれくらいで足りそうなので水面に上がる僕なのだった。

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