手紙
缶ビールを飲みながらテーブルの上に積み重ねていたチラシを一枚ずつめくってゴミ箱に放り込んでいたら、切手もなく、宛名も差出人も書かれていない封筒がチラシの間に挟まれていた。
開けると中には一枚の紙が入っていて、それはノートを破いたもののようで、左端はギザギザと歪な形をしていた。その紙にはこう書かれていた。
「夕暮れ時、病院から帰ると、隣の家の女の子が重そうなランドセルを背負ったまま、家の前でうつむいていた。何か嫌なことがあったのかと思ったから、思い切って話しかけてみたら、かげおくりをしていたと言った。自分の影をじっとみてから空を見上げると空に影が映るらしい。それでぼくも一緒にやってみることにした。」
シオンの花 穂(スイ) @sui_2022
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