第95話 魔族との戦い(シルコレア編)
ジン達ファミリーはグラバド王国に潜んで居た5名の魔族を<タブレット>の【GOD】の助けで魔族達のスキルと魔法特性を確認でき、その対応を準備できたために苦戦もせず倒すことが出来、次の最後の国シルコレア帝国に向かって『空飛ぶ車』を上空1000メートルを時速800キロで飛行していた。
「ジン君、ベルセタの受付はなってないわね!あなたが渡した手紙確かにちゃんと伝わっていたけど、我々が3時間経っても戻らなければ避難させるように伝えたのに女性の受付にはその辺が全く伝わっていなかったわ」
「全く命がけで我々が戦っているのに、世界各国のギルドは少し危機意識がないと思わない?」
「お母さんの言う通りだわ!なんか、私たちが当然魔族を倒すのが当たり前だと思うように、人に任せきりだものね」
「シルコレア帝国の処理を終えたら少しギルドと距離をとって、私たちだけで訓練して古代人絡みの遺跡や魔法のスキル上げをしましょうよ」とイリア叔母さんまで
言い出した。
「確かに俺たち6人が魔族担当者見たくなっていて他の冒険者は素知らぬ感じも見受けられるけど、ギルドマスターに俺がいつも今の冒険者のクラスでは太刀打ち出来ないからと言っているせいも有るかな?シルコレアの国では1体しかいない所は
潜んでいる場所を教えたら高ランク冒険者複数で討伐してもらうように言ってみるか?」
「そうしましょうよ、討伐清算金ももう溜まりすぎだし・・・、一番肝心なのは私たちの力をもっとつけないと魔王復活と四天王の魔族にはまだまだジンとヒューイちゃん以外は叶わないわ」とイザベラが真剣に自分達に怒っていた。
シルコレア帝国上空に入ったのでグラバドから一番近いセビーラの街に向かって地上を走って行く。
セビーラの街の門に11時頃着いて、冒険者カードを提示してセビーラの街に入った。
「イリーナさん、先に今日は朝食が5時半頃だったので少し早いけどお昼を食べませんか?」
「そうね、そういえば魔族との戦いで緊張していたのか早朝に食べてから何も口にしてないものね、ヒューイちゃん頼むわ」
ヒューイは頼まれて鼻をヒクヒクさせて歩きながら1軒の定食屋に入り、続いてイリーナ、イザベラ、イリア、ドールとジンが続いた。
「いらっしゃい、6名様かい?」
「いや、オーダーは5名分でいいよ、定食5名でお願いします」とイザベラ。
「追加でエール3杯、果実ジュース2杯」
「あいよ、エールとジュースが銅貨15枚、定食は一人銅貨10枚だから50枚だ」
「はい、それじゃ銅貨65枚ね」とジンがおやっさんに先払いした。
食事はいつもながらヒューイの鼻スキルのお陰で美味しく食べ、作戦を確認するために近くのお茶飲み屋さんに入った。
「すみません、紅茶5人前ください」
「はい、5人前銅貨25枚です」
ジンが払って、『地図帳』を広げセビーラと念を送ると『地図帳』にはセビーラの街並みと近郊の地図が現れた。
<タブレット>の【GOD】に『魔族2体の潜んでいる場所は?また、彼らの魔法特性とスキルを可能な限り表示してくれ』と打ち込んでenterキーをポチった。
『魔族2体はいずれも一緒に隠れ潜んでおり、場所は商店街の外れの金物屋の主人と店員に化けている。二人とも変装のスキルが有り、角と翼と尻尾を隠していて、闇光線を目から放てるので注意、目が光るので避けれるので回避は可能。
魔力は4000と高く、4属性の魔法の上位まで放てる。【シールド】で防ぐことは可能。二人とも【インビジブル】を使えるため透明になって逃げられないように注意が必要』
「ヒューイの剣でスキルと魔力を奪い取れればいいが不可能な場合は透明化で逃げられないように俺が【ディスペル】を放って透明化は防ぐから、3魔女さん達は以前俺が渡している『魔力増幅器』の小型リングをはめて、魔力を3倍にして、魔法を放ってくれればいい」
「それでも相手が魔法を跳ね返して霧散させられたらどするの?」とイリーナ。
「その時はドールが『雷剣』でヒューイが『神龍剣』、或いは俺が『煌剣』で首を切り落とす。何れにしても一対一で相手をせず仲間を信じて二人以上で当たれば相手の魔力が高くても凌駕できると思うよ」
「そうね、それぞれの得意な魔法で最大出力の魔法を相手にぶつけるわ」とイザベラがジンに頷きながら力強く言う。
「それじゃ、冒険者ギルドに行ってギルドマスターに挨拶をしてから潜んでいる店に向かおう」
ジン達は冒険者ギルドの受付嬢にカードを見せてギルマスをお願いした。
カードを見た受付嬢は慌てて2階に上がり、ギルドマスターとともにおりてきた。
「やぁ、私はここのギルドマスターをしているアーロンです。魔族討伐をお願いしているジン殿一行ですね?それでこの街にいる2体の魔族はどこに潜んでいるのですか?」
「実は商店街の外れの金物屋の主人と店員に化けているので隣の商店に被害を及ぼさないために、私がお店ごと【結界】で囲い、街の外の野原に強引に【転移】してそこで戦います。どなたか見届けてくださる冒険者2名ほどお願い出来ますか?」
「分かりました。それでは私と高ランクの冒険者を一人用意します。きょうこれからむかのでしょうか?」
「いや、魔族が店を開いてしまっているので出来たら今晩か、早朝にしたいのですが・・・」
「夜は魔族は闇が得意だからそれでは明日の早朝4時半にギルド集合でいかがですか?」
「いいですね!それでは明朝4時半にギルド集合で」
「ジン殿達は宿は?」
「これから探して宿泊しようと思っております」
「それでしたらギルドが宿泊代も持ちますのでここから10メートル程行った左にギルドと契約している”森の泉”と言う宿がございますので手配しますのでそちらに泊まって頂けませんか?ギルドからすぐ近いし料理も美味しく綺麗です」
「お願いしても構いませんか?」
「勿論です、是非お泊りください」ギルドマスターは受付の女性に何やら指示を出し、彼女がギルドから出て行って、5分ほどで戻ってきた。
「ジン様、宿の手配が整いましたのでご案内します」
「ギルドの女性に宿までお願いして済まないな!」
「いえ、とんでもない、この街のためにはるばる異国から魔族討伐に来ていただいた方々をもてなすのは私たちの務めですから」
受付嬢の後に従って付いていくと、ギルドから10メートル程行った所の”寛ぎの里”という看板の出ている宿に入った。
「ジン様、ツイン二部屋、シングル一部屋支払いも済ませてあるのでごゆるりとお過ごしください」と言って205,206号室のツインの部屋と200号室のシングルの部屋の鍵をジンに渡した。
「それではギルマスのアーロン殿に明日早朝4時半にギルドに伺うとお伝えください」とジンが受付嬢に言って、2階に皆で上がった。
205号室のジンとヒューイの部屋に3人の魔女とドールが来て、明日の作戦会議をひらいた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます