第三章 愛憎 1

「じゃあね~マックス」


 櫻子はブンブンと手を振りながらぴょんぴょんと跳びはねた。


 稲生きよみとマックスはワンボックスカーの窓から顔を出して遠ざかって行った。


「何か心配ですねきよみさん。凄い疲れていたみたいだし。手紙も心配ですよね」


 美紀はきよみの疲れ切った表情を思い返していた。


「確かに薄気味悪いわよね。脅迫じみたのもそうだけど、鍵が入った郵便物も得体が知れないし」


 祥子も心配そうな表情を浮かべて言った。


「まあ、警察が動いているみたいだから、様子をみるしかないかもね」


 櫻子も少し心配そうに言ったが、パンと自分のほっぺを叩くと気合いを入れ直したみたいだ。


「では、明日の仕事は朝が早いので引き上げますか」


 櫻子はニコッと満面の笑顔をした。


「じゃあ、私は一旦東京に帰るね。私の撮影は明後日からだからまたね」


 せりが名残おしそうな表情をした。


「さみしいよ~」


 櫻子はせりに抱きついた。


「お~よしよし。直ぐに帰ってくるから大人しく待っているんだよ」


 せりは抱きついた櫻子の頭を撫でながら言った。


「はいはい、名残惜しいのは分かりますが、会えなくなるのは一日ですから、さっさと離れる。せりちゃんも新幹線間に合わなくなるから急いで。比留間さんがイライラしてるよきっと」


 美紀が櫻子を羽交い締めにして無理矢理に引き剥がすと、せりはタクシーに乗り込んで京都駅に向かって行った。


「では。気を取り直して、私達も戻りますか」


 櫻子はふふふ~んと訳の分からない鼻歌を歌いながら自分のバックからドラマの台本を取り出してタクシー乗り場のシートに座り読み出した。


「タクシーきませんね」


 美紀は周りを見回したが、どのタクシーも迎車マークや、乗車中のものばかりでなかなか空車は見当たらなかった。


「大丈夫よ美紀ちゃん、さくちゃんが集中モードに入ってるからのんびり帰りましょう」


 祥子がそう言うのを聞いて、美紀が櫻子を見ると、瞬きもせずに台本に見入っていた。


「こうなったらてこでも動かないわよ。覚悟しましょう美紀ちゃん」


 祥子が櫻子の隣に腰掛けて、自分のバックから文庫本を取り出して読み出した。


 美紀は微笑みながら櫻子を見つめた。


 いつもは子供みたいにはしゃいだり無邪気な少女のような櫻子だが、仕事に真摯に向き合う姿勢には尊敬しかない。何事にもまっすぐで、何事にも真面目に取り組む。そんな姿勢が彼女の行動にも容姿にも滲みでるのだ。


 櫻子を応援してくれるファンの皆様もそんな櫻子をリスペクトしてくれているので、とても礼儀正しく暖かい人達ばかりだ。櫻子本人もそんなファンの期待を裏切らないようにと日々の努力を怠らない。そんな櫻子を手助け出来る今の仕事を、美紀自身誇りに思っていた。

 

 美紀も櫻子の隣に祥子と二人で櫻子を挟むように座り、スケジュール帳を開きこれからの仕事の予定を確認しながら、顔が自然とほころんでしまうのを楽しんだ。



 三人は一時間程タクシー乗り場のベンチに座っていた。


「あ~疲れた。あれ?二人ともどうしたの?」


 櫻子が我に返り二人に尋ねた。


「櫻子さんがご帰還されたようですよ祥子さん。そろそろ帰りましょうか?」

 

 ちょうど空車のタクシーが乗り場に到着したので三人は乗り込んだ。


 タクシーの車内ではお約束通り櫻子は眠りについていた。

 

 櫻子の特技はどこでも眠れることだ。この職業にはとても役に立つ特技といえる。更に櫻子のこの眠りには副産物もある。彼女の生まれ持っての特殊能力の一つである強化催眠記憶というものだ。眠りにつくことでその日にあった出来事を強く記憶できるのだ。この能力も彼女の職業に大きな財産となっている。ただし、世間的には公表されておらず、一部の人間しか知らない。持ちすぎる物はそれだけで妬みの対象になることを、この業界にいれば嫌というほど経験しているからに他ならない。この能力に加えてもう一つ、強化聴力ともいえる耳の良さが、彼女の歌に大きな力を与えている。彼女に神が与えたもうた能力なのだろうと、最近美紀は本気で思い始めていた。


 彼女の歌を聴くと多くの人が少なからずそのように感じるのではないだろうか?心に響くのだ。上手いだけではない。なにか暖かく包んでくれる。小さな身体からは想像も出来ない程のエネルギーを感じる。正に人以上の存在を感じる。神の贈り物。そんな陳腐な言葉しか浮かばないのが美紀は少し悔しかった。となりで可愛く鼻息を立てて眠っている見た目からは想像できない。


 思わず「くすっ」と笑ってしまった。


「何?美紀ちゃん。またさくちゃんが変な寝言言ってる?」


 助手席に乗っていた祥子は前を向いたまま尋ねた。


「いえ、祥子さん何もありません」


 そう言って櫻子の寝顔を見つめた。


 タクシーが料亭蔵の下の前に着こうとした時、美紀は店前に立つ人影に気付いた。

 

 一人はその派手な出で立ちから、自分は荷物が多いという理由で先に行くと言っていた小夜子なのは分かったが、立ち話をしている男性に見覚えはなかった。


 タクシーを降りた三人を見て、小夜子が血相を変えて向かってきた。


「えらく時間がかかったのね。どこ、ほっつき歩いてたの?大変なことになってるわよ」


「どうしたのよ、そんなに興奮して」


 祥子が少し困惑気味に尋ねた。


「こちら京都府警の刑事さん」


「どうも、私、京都府警の多田といいます。先程、俳優の宇根元駿河さんが亡くなられているのが発見されまして。直前まで同じ現場にいらっしゃった皆様にもお話をお聞きしたいと思い伺いました」


「宇根元さんが亡くなられた?事故ですか?」


 祥子の表情は引きつっていた。


「それが、死因がハッキリしておりませんので、事件、事故の両方で捜査を進めております。皆様には宇根元さんになにかおかしなところは無かったかお聞きしたいのです」


「おかしなところといっても、普通だったようにお見受けしましたが」


 祥子は思い出すように言った。

 

 美紀も、宇根元の様子を思い返してみたが、特におかしなところは無かったように記憶していた。


「体調は少し悪そうでしたよ」


 櫻子が、高身長の多田刑事を見上げるような姿勢で言った。


「と、言うと?」


「昨日あった時よりも、明らかに声のトーンに力が無くって、風邪なのかなと思いました」


「ええと、あなたは」


「私は、今回宇根元さんと共演させて頂く予定だった倉ノ下櫻子といいます。あっ、本名のほうがいいですか?」


「いえ、詳しいことは後でお聞きします。そうですか、なら、病死という線も、もしかしたらあるのかもしれませんね」


「宇根元さんはなにか持病のような物をお持ちだったんでしょうか?」


 祥子は多田に質問を返した。


「今、私の同僚刑事が宇根元さんのマネージャーにお話を伺っているよころですが、そのような話しは出ていませんね」


「どのような状態で亡くなられていたのでしょう」

 

 美紀は少し気を使うように尋ねた。


「詳しいことは申し上げられないのですが、宿泊していたホテルに一人でいるところを発見されたとしか教えることはできません。何も分かっていない状態ですので、捜査に支障をきたすような情報はお教え出来ませんので」


 厳しい表情で多田は答えた。


「いえ、すみません。有り難うございます」


 美紀は頭を下げた。


 警察が動いているということは、単純な病死であるはずはないと美紀は思っていた。しかし、死因が分からないとはどういったことなのだろう?人が部屋で死んでいて死因が分からないなんてことがあるんだろうか?死因が分からないということは外傷の類いはなく、毒物などの疑いもないということなのだろうか?ふと我に返ると自分を見つめる視線に気が付いた。


「なに考えてるの?美紀ちゃん」

 

 きらきらとした大きな目で櫻子が見つめていた。


「名探偵櫻子の出番かな?」


 櫻子は本気とも冗談ともとれるような口調で言った。


「そこっ!変なこと考えない!」


 祥子が櫻子と美紀を指差して驚くような大きな声で言った。


 そのあまりの迫力に隣に立っていた多田刑事まで背筋を正していた。


「いや、祥子さん。私は何も言ってませんが」


 美紀はオドオドと狼狽えた。


「小夜子もニヤニヤ笑わない」


 祥子は振り返り、小夜子も指差して言った。


「そんな……、これはとばっちりでは」


 小夜子は目をパチクリさせている。


「素人が首突っ込んで、ろくなこと無いんだから、警察に任せて私達は自分のことをする!」


 そう言って、スタスタと大股で歩いて店の入り口から入って行った。


「あの、まだ聞きたいことがあるのですが……」


 多田はあっけにとられた表情で呟いた。


「どうぞ、立ち話も何ですので、中にお入り下さい」


 小夜子は多田に声をかけた。


「ここは、あんたのうちか?」


 美紀は思わず突っ込んでいた。



「もしかして倉ノ下さんってあの倉ノ下さんですか?」


「あのってどのでしょう?」


「大阪の事件の解決に協力してくださった女優さんがいると聞いていたのですが」


「はい、その倉ノ下だと思いますが……」


 櫻子の表情が少し曇った。


「その際お世話になった大阪府警の水尾は私の後輩でして。高校の柔道部で一緒に汗を流した仲です」


「そうなんですね」


 祥子はなにか嬉しそうだ。美紀は内心ホッとしていた。どうやら祥子の機嫌は直ったみたいだ。それにしても、何故私まで祥子さんに睨まれなくてはいけないのか。いつも櫻子さんの巻き添えを食って私の評価が下がっているような気がする。


「あいつ、取っつきずらいでしょう?くそ真面目過ぎて、初対面では皆距離を置くんですよ。でも、本当に良い奴なんで付き合うと感じが変わるんですが。口も悪いですしね」


 多田は先程までの厳しい表情とは違う柔和な雰囲気で話した。


「口ね。確かに関西弁できつそうな感じはしますが、とっても紳士的な方ですよね。そういえば、多田さんが関西弁じゃないのは出身が違うんですか?」


 祥子の機嫌は完全に直ったみたいだ。


「いや、私も関西出身なんですが、京都府警で働く前は東京が長くて。それで、仕事している時は標準語がメインになっているんです」


 二人の会話は事件のことは何処かにいったかのように、水尾の話しで盛り上がりしばらく続いていた。今頃水尾さんはくしゃみをしまくっていることだろうなと、美紀は水尾の厳しい表情を思い出して少し可笑しくなった。


「そうでしたか、あの事件に協力して頂いた倉ノ下さんなら少しお話して、意見を頂くのもいいのかもしれませんね。宇根元さんは倉ノ下さんとのお仕事が終わったあと、少し疲れたと言ってホテルの部屋に戻られたらしいのですが、マネージャーが食事の時間になっても出てこられないので電話をしたのですが、応答が無い。部屋を訪れてノックをしてみたが返事が無い。フロントに無理を言ってカギを開けてもらい、部屋に入ったところソファーに腰掛けたまま、息を引き取っていた宇根元さんを発見。外傷は無し、争ったあとも無し。飲食のあとも無い。少し首をひっかいた形跡があったので、毒物を疑い検査は行っていますが、今のところこれといった毒物は出ていません」


 櫻子が興味津々に二人の会話に聞き耳を立てていることに美紀は気付いていた。


 前回のこともあったので、少しは懲りたかと思っていたが、そんなことは全く無いようだ。


 どんなことにも興味を持ち、首を突っ込んでしまう櫻子の性格は良い面もあるが、どちらかというと悪い方に働くことが多い。


 特にトラブルに関してお節介というか、面倒見がいいというのか、それが良い方に働いたとことが無いのを美紀は何度も経験しているので、今回のこの宇根元の事件に関して、櫻子が余計なことをしなければいいなと、内心ドキドキしていた。


「それにしても、死因が分からないなんて怖いですよね」


 祥子は少しおびえるような眼差しで多田を見た。


「まあ、鑑識も詳しく調べていますので、死因はいずれ分かるとは思うのですが、病死でないとしたら、施錠されたホテルの部屋で宇根元さんが亡くなっていた理由が分からない」


「殺されたかもしれないと……」


 美紀は少し食い気味に尋ねた。


「その線も捨てきれないということです」



 多田はその後も色々とチーム櫻子に聞いたあと、「何かありましたらその時はまたご協力お願いします」と言って引き返していった。


 祥子は携帯で事務所にこの後の対応をどうするか相談していた。

 

主役俳優の突然の死ということで、ドラマの仕事に支障が出るのは仕方が無いところだが、この仕事が櫻子にとってかなり重要なものだっただけに、チーム櫻子のモチベーションは少し下がりぎみだった。

 

 話しが終わったようで、祥子は携帯を机に置いてから、大きな溜息をついて椅子に腰掛けた。


「流石に大騒ぎになっているわ。事務所としても対応を考えている最中なので、少し待機しておいてって。は~、今回の仕事が無くなったら私立ち直れそうもないわ……」


「そうですよね。今回のドラマの為に櫻子さんのスケジュールかなりおさえているのでどうするんでしょう?」


 美紀は自分のスケジュール帳を開きながら考えた。


「それにしても、宇根元さんが殺されたとしたら殺害方法は何なんだろう?警察が痕跡も見つけられないってそんなことあるのかな?」


 櫻子は思案顔で呟いた。


「さくちゃん、何度も言うけど、そういったことは警察のお仕事ですからね」


「そうは言ってもお姉ちゃんも少しは気になるでしょう?」


「それはそうだけど」


「やっぱり毒物かな?でも飲食した形跡が無いって言っていたし。部屋にはだれも尋ねて無いって話しだし。防犯カメラにもそれらしい人間は映っていなかったって言ってたよね」


「櫻子さん、私が思うに自殺の線もあるんじゃないでしょうか?」


 美紀は自分が思っていた意見を口にした。


「芸能界って華やかな反面、悩んでいる人が多いのが現実ですよね。それによって自ら命を絶つ人も少なく無い。宇根元さんにしても、見た目の華やかさからは分からない悩みがあったって不思議ではないと思うんです」


「確かに、美紀ちゃんの言うようなことも考えられなくは無いけど、それならどうやって自殺したのかということになるよね。毒物も発見されていないし、外傷も無いし」


「自殺でも他殺でも、状況を説明できないことには代わりがないのか」


 眼鏡女子二人はお互いの顔を見合って黙り込んだ。

 

 櫻子は仕事の時はコンタクトレンズだが、プライベートではほとんど眼鏡だ。極度の 近視なのでかなり度の強い眼鏡をかけている。


 私、遠藤美紀もかなり目が悪いので、普段背格好が似ている櫻子と姉妹のようだとよく言われていることに、私自身少し喜びを感じている。


 勿論、本来のポテンシャルにかなりの差はあるが、プライベートの櫻子の気取らない感じが売れっ子芸能人だということを微塵も感じさせないのだ。

 

 そのため、プライベート時の櫻子に気付く人がほとんどいないという、この仕事をするのにとてもお得な特徴にもなっている。ナチュラルな変装とも言える特技だ。


「この後のことが気になるけど、それは置いておいて、お腹減ったので夜ご飯にしましょうか」


 祥子は時計を見ながら声をかけた。



「なんか、大変なことになったみたいね」

 

 広い座敷に豪華な料理を用意しながら櫻子の祖母である淳子が話し掛けた。


「そうなのよおばあちゃん。今回の仕事、かなり大事だったので頭が痛いわ」

 

 祥子はお刺身のイカを食べながら愚痴をこぼした。


「それにしても、凄い豪華な料理。何かのお祝いみたいですね」


 小夜子は目をひんむいた。


「お祝いだったんじゃがな。まさか、こんなことになるとはの」


 櫻子の祖父の孝夫は一人手酌をしている。


「誰が、あんたに飲めっていったの。それはお客様のでしょう?ごめんね酒に目がないもんだからこの親父は」


 淳子が孝夫の手からとっくりを取り上げた。


「で、この後はどうなるの?東京に帰るのかい?」


「社長はしばらく休暇だと思ってこっちにいるように言われているんだけど」


「やったー、お休みだ」櫻子は食べかけのカニのはさみを両手に持ったまま喜んだ。


「まあ、良いんじゃないですか。櫻子さんここのところ働きずくめだったし、宇根元さんには悪いですけど……」


 美紀は昨日まで現場で一緒だった宇根元の顔を思い浮かべた。


「イケメンがもったいないよね~」


 小夜子はビールを飲みながら、本当に悔しそうな表情をした。


「それにしても、突然お休みといわれてもね。さくちゃん何処か行きたい所とかある」


「そうだね、う~んと、あっ、そうだ、きよみさんの所に行ってみない?確か神戸でしょう?いっぱい可愛い動物に会えるよね」


「それいいですね。きよみさんのこと心配でもあるし。向こうが駄目じゃなければですけど」


 美紀は何度か尋ねたことがあったが、確か櫻子は行ったことが無かった筈だ。動物好きの櫻子が仕事の疲れをとるには最適じゃないかと思った。それに悩み事の件もあるので、きよみも喜んでくれるのではないか。


「じゃあ、あとで電話で尋ねていいか聞いてみるね」


「やったー、わんこにゃんこ祭りだ」


「何なんですか、櫻子さん。そのお祭りは」

 

 そう言いながらも美紀自身動物が大好きなので、心の中ではうきうきしてはいた。


「まあ、事件に首を突っ込まれること考えたら、動物との触れ合いのほうが安全だしね」


 小夜子は祥子に目配せした。

 

 祥子は口元に人差し指をあてて「しー、忘れかけているから黙って」と口パクで言った。


「わんこ、にゃんこ、たっのしみ」


 櫻子は変な歌を口ずさんでいるので、どうやら宇根元の事件のことから意識は遠ざけることは出来たようだ。


 そうはいっても、美紀自身宇根元の死が、ただの自然死だとは到底思えず、気にならない訳では無かったが、所詮、一般人の自分などが考えたところで、昨年の事件のように都合良く解決できることなんてそうそう無いだろうことは分かっていたので、一旦、頭から忘れることにした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る