第17話 中古物件1

 常坂ときさかすぐるは、妻と子供の3人暮らしである。

 彼は最近、家を購入する。

 家は築2年でまだきれいであり、手を入れずに住めると考え購入を決める。

 念願のマイホームを購入出来たのだが、引っ越した初日から悩まされることになる。

 最初の夜、廊下を歩く足音に目覚める。

 それだけではない、なぜか包丁を入れたキッチンの扉だけ自然に開いているのである。

 子供は2歳児であるのだが、1人でいると誰かと話しているようなのだ。

 もちろん、子供の前には誰もいない。

 すぐるは不動産業者に確認をする

   「常坂ですけど先日購入した家で不思

    議なことが起きるのですけど前の住

    人に何かあったのですか。」

   「前の住人のことはお答えできません

    が事故物件ではありません。」

彼は近所に聞いて回ることにする。

 すると前の住人は住み始めて1年程したころ、妻と子供が行方不明になり、夫は1年家に住んでいたが引っ越していったことが分かる。

 すぐるは妻に話す

   「前の住人は妻と子供が行方不明にな

    ったそうだよ。」

   「気持ち悪いこと言わないで。」

妻は怒る、すぐるは続ける

   「でも、不思議なことが起きているだ

    ろ。」

   「確かに起きているけど、我慢できる

    わ。」

妻は取り合わない。

 すぐるはテレビ局のオカルト番組に電話する。

 すぐるは担当者に話す

   「家で不思議なことが起きているので

    す。」

   「どんなことですか。」

   「夜中に廊下を歩く足音がしたり、キ

    ッチンの包丁を入れた扉だけ自然に

    開いたり、2歳の子供が誰もいない

    のに誰かと話をしているのです。」

   「ほかに何かありますか。」

   「前の住人は妻と子供が行方不明にな

    っています。」

   「そうですか。」

   「心配なのです、どうか、調べていた

    だけませんでしょうか。」

   「取材するか検討しますので、こちら

    から電話をします。」

   「お願いします。」

すぐるは何とか解決したかった。

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