第16話 ガード下3
霊は林の中のある場所に来ると動かず
沙衣は美湖に言う
「たぶんいるよね。」
「間違いないと思うわ。」
美湖が答える。
アシスタントが2人に聞く
「何がいるのですか。」
「あれよ、朝になったらあそこを掘り
ましょ。」
美湖が霊のいる場所を指して言う。
アシスタントにはあれが何かわからない。
沙衣は木の枝にハンカチを結び付けて目印にする。
翌朝、沙衣と美湖は学校のため来ない。
アシスタントはテレビ局から人を集めて昨夜の場所を掘り始める。
掘り始めて30分位したころ、彼らは驚き警察に通報する。
死体が出てきたのである。
警察は死体の身元の調査を始める。
死体は行方不明になっている女性とわかる。
さらに警察は女性と交際のあった男性を参考人として呼び出す。
男性は女性を殺して遺体を埋めたことを話して逮捕される。
テレビ局ではタクシーの幽霊騒ぎの取材が殺人事件の解決のきっかけになってしまう。
オカルト番組の2人組の女子高生霊能者のデビューは華々しいものになる。
2人は霊の後をつけて死体発見のきっかけを作ったのである。
ディレクターは今後も2人の起用を考える。
沙衣と美湖は簡単な仕事で高い報酬にほくほくであるが、上前を撥ねた美月が一番得をしている。
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