第41話 近衛騎士団、帰国する。

「初めまして。

 サーシャスカの嫁のクリスティーナ・ピエトロ・ベレッタと申します。以後お見知り置きを」


 クリスティーナはサルーンとユーリに頭を下げるとユーリが首を傾げた。


「お前、女だろ?」

「ええ、そうよ。

 愛の前に性別は関係無いのよ、おチビさん」


 それからまたあの決闘を歌い上げようとするので止める。


「まーなんだ。

 そーゆー訳だから仲良くしてねー」


 2人への顔合わせを終えると次はローズとローデリアや各部隊長の顔合わせ。

 また歌い出したので止めさせようとしたら聞きたいと全員が言い結果大熱唱の上に拍手喝采。

 やめて欲しい。吟遊詩人が私の知らないところで歌うのは勝手だが、本人目の前でやられるのは滅茶苦茶恥ずかしいぞ。

 それから帰るので部隊を整えて準備完了の報告。

 クリスティーナは特別に、と言うか陛下が直々に乗れと告げたので馬車。多分情報収集だろう。私の関与するところでは無い。

 こうして一週間の帝国滞在期は幕を下ろして私は色々な戦利品と共に帰国したのだった。

 まぁ、良いか。


第一部完

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