第41話ウルフ戦開幕

「これで全部か」


オークを倒し終わる


「それにしてもぉーーなにこれ」


雫を見ると水が真っ赤になり刀身が見えなくなっていた


<斬ったときに出た血が水と混ざったんでしょう>


「まぁこれはこれで格好いいからありだな」


雫を熟視する


<一時的変化と思っていたらいいんじゃないですか?>


「それもそうだな」


ガサガサ


「ようサティヤ?」


「グルルルル」


血の匂いに誘われてきた者達が続々と出てきた


「おいおい何匹いんだよ」


<今のマスターではこの数捌ききれませんサティヤさんと合流するのを推奨します>


「分かった」


サティヤの元まで走ろうとするがすでに囲っていた


「不味いぞ不味いぞ」


全方位を見渡す


「サナどうしよう」


<そうですね…サティヤさんの居る方え強行突破するのはどうでしょうか>


「それしかないよな」


<まぁそうですね>


深呼吸をする


「よし行くかサナ」


<はい>


バベルが走ると同時にウルフ達も走った


「ウォーターボール」


ウルフ4体を溺れさせる


「良しこのまま」


左からウルフが飛掛かる


「グワーーー」


「うお」


ギリギリのところで避けたが体勢を崩してしまう


「ヤバ」


<ダーク>


サナが唱えた


「えっ!なんで」


<マスター走ってください>


「う、うん」


何が起こったのか分からないがサティヤの元まで走る


「ガッカウ」


いきなり出てきた黒い霧に戸惑うウルフ達そのせいで追跡が遅れる




「サティヤーどこ」


森の中大声を出しながら走る


「サティヤー」


「どうしたの?」


草むらから顔を出す


「うわ」


「なにうわって」


「いやビックリして」


「そう、それでそんなに走ってどうしたの?」


「それがウルフ40匹位に追われていて逃げてる所で」


「えっ逃げたの?」


サティヤは目を丸くした


「ち、違う計画的撤退て言うか」


「にげたんだよね」


「う、うんサティヤの力が欲しくて」


サティヤに嫌われたと思いへこむバベル


「へ!へぇ~しょうがないな~」


久しぶりに頼られて嬉しいサティヤ


「ところでその頬っぺどうしたの」


サティヤに言われ頬っぺたを触ると


「んっ!痛」


頬にかすり傷ができていた


「あのときか?」


「いつ切ったの?」


いつ切り傷をおったのか気になる


「ウルフ達から逃げる時かな」


「へぇー」


サティヤの何かに火がついた


「グルル」


バベルを追っていたウルフ達が草むらから次々と出てくる


「感電」


出会って1秒ウルフに向けて感電を3発同時に放った


「キャウ」


感電は貫通し合計8体のウルフを葬った


「かかってきなよ」


挑発する


「早くない」


展開が速すぎて追い付けていない


「ガルルル」


挑発に乗てきた


「行くよバベル」


静電気を纏ったサティヤは飛掛かってきたウルフに正拳突きをする


(うわ貫通した!)


ウルフの腹を拳が貫通した


「ふぅ」


息を整え拳を抜く


「行こっか倒しに」


振り返り言った


「うん」


(顔に返り血が)


バベルは少し血の気が引いた


再び雫に水を纏わせバベルも戦闘準備を終わらせる


「「……」」


両者睨み合う


「ワオ~」


一際大きいウルフの遠吠えを合図で動き出す


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