第33話第2の能力
<魔剣士には2つの能力があるんです>
「なになに」
「ふ、2つも」
<1つ目は各ジョブと同じで精度を上げる能力です。2つ目がは初めてエンチャントした武器を魔剣にする能力です>
「魔剣?なにそれ」
「マジかよ」
サティヤは魔剣が何か分からず頭を傾けバベルはあんぐりした
<魔物を沢山倒した武器に起こる現象で何百万本に一度起こる非常にレアなケースです。効果は武器それぞれで変わりますがどれも強力です。これのことを魔剣と言います>
「凄いじゃん」
サナの説明を聴きサティヤは舞い上がった
<ちなみにマスターが持っている包丁は魔剣です>
「えっ!そうなの」
「あ、あぁそうみたいだ」
「ぷふぅ」
サティヤは笑った
「ん?どうしたんだ」
バベルはいきなり笑ったサティヤに問いかけた
サティヤは笑いながら喋る
「いやだって、こんな凄い事が包丁に起こったって思ったらハハハ」
「しょうがないじゃんなったんだから」
「そうだね世界で初めて包丁を魔剣にしたバベルくん」
サティヤは煽った
<サティヤさんは気付けてくださいマスターみたいになってしまいます>
「はーい気付けまーす」
サティヤは手おあげバベルをチラ見した
「うるさい2人とも」
怒ってしまった
<マスター雫には形態変化がありますから落ち着いてください>
「ふぅ、それもそうだな」
サナの言葉で怒りが静まった
「バベルごめんねからかいすぎちゃった」
サティヤは手を合わせて謝る
「いいよ気にしてないし」
(気にしてるくせに)
笑うのをこらえそう思ったサティヤ
「そうだな剣を持ってからにしようかな?」
<その方が良いと思います>
「サナと同じく」
「あぁーあ私もエンチャントしたかったな」
サティヤはふてくされた
<じゃあ雫にエンチャントしたらどうですか>
「できるの!」
「大丈夫なのか色々と?」
<大丈夫です、魔剣化してる物にエンチャントをしても魔剣化の権利は剥奪されません。それと水と雷は相性が良いので問題ないかと>
「そうなんだ」
「ねぇねぇやらせて」
サナの話を聞きやる気が戻った
「分かった」
バベルは雫に水を纏わした状態で渡した
「エレキボールでいいかな?」
<一様出来ると思います>
サティヤはエレキボールを出現させ雫を入れた
「サティヤもう出してもいいぞ」
「そうなの?」
サティヤは雫を出した
「ねぇ見てバチバチしてる」
バベルに見せる
「確かにバチバチしてるな水が」
水が弾けているが水量は減っていない
<すごいですね雫。弾けた水を雫が吸いとるまた弾き吸いとる>
「本当だ吸ってる」
「バベルこれで切ってみてよ」
サティヤは目をキラキラさせながら言った
「何を切るんだ」
この辺りは林で木しかない
「木だよ木」
「危ないだろ」
<大丈夫ですよ。切った後倒したい方に向け蹴ったらそっちに倒れますから>
「サナちゃんも言ってるし大丈夫だよ」
サティヤは親指を立てウィンクをした
「じゃあやってみるか」
実はバベルもどれぐらい凄いのか興味津々なのだ
バベルは木の前に立った
「この木でいいか…あっそうだサティヤ離れてて」
「分かった」
サティヤはバベルからある程度離れる
「これぐらいで良いな」
<良いかと思います>
「ありがとうサナちゃん」
<…>
お礼を言われて嬉しかったサナだった
「それじゃ切るぞサティヤ」
バベルはサティヤに聞こえる位の声で言った
「うん」
サティヤの返事を聞きバベルは包丁を振った
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