第31話エンチャントの仕方

<百聞は一見に如かずです試してみましょう>


「あぁそうだなサナに聴くより早い気がする」


バベルはサナに毒を吐いた


<そうですかそうですか喧嘩売ってるんですか?>


サナから喧嘩腰のメールが届いた


「冗談だよ、早く教えてくれ」


<今回は許してあげますが次はないですからね>


「ありがとうございます」


言葉に気持ちがこもってなかった


<水魔法に雫を突っ込むとエンチャントできます。ウォーターボールがオススメです>


「普通の水じゃダメなの?」


<はいダメです。魔力がこもってない水ではエンチャントができません>


「へぇーそうなんだじゃあウォーターボールでエンチャントしよ」


バベルはウォーターボールを出現させ雫を突っ込んだ


「何秒これをしたらいいんだ?」


<もう大丈夫です>


「そう、すぐできるんだ」


バベルはウォーターボールから雫を出した


「うわなにこれ」


柄以外の所に水が纏っている


<できましたか。慣れればウォーターボール使わず雫に纏わす事ができます>


「そうなの、でも今はそんなことよりこれどうしたらいいの?」


バベルは雫に纏った水の対処に戸惑った


<魔力操作で操れます。刃の部分を鋭くしたり切れなくさせたり色々できます>


バベルはサナの話を聴き水を操る


「すげぇー形が変わっていく」


<順調ですマスター。刀身を伸ばす事もできます>


「できるんだ、こうかな?」


刀身を伸ばそうとして柄から切っ先を手で往復させた


「これ以上は無理かな?」


限界まで水を伸ばし元の2倍は長くなった


<これで魔物を狩りやすくなりましたね>


「あぁそうだな」


<水の波に太陽光が当たって綺麗ですね>


「確かに綺麗だな……前から気になってたんだか見えるのか?」


バベルは前から気になっていたことをサナに聴いた


<はい、前はなんとなくでしたが、最近はっきりと見えるようになりました。これが進化なんでしょうか?>


「微妙だなその進化」


<はい…>


「他になにか進化してないのか?」


<あと1つだけあります…>


「なんだ」


<喋れるようになりました>


「まじで、喋ってみて」


バベルはサナがどんな声をしているのか気になった


<分かりました。話を振ってください>


「サナ今日は良い天気だな」


当たり障りのない話を振った


<他に無かったんですか?>


「おぉ喋った」


<そんなに驚かないでください>


「へぇーサナはこんな声なんだ」


サナは無機質な声だった


<嫌なら変えれますがどうですか?>


「良いと思うけど声変えれるの!」


声が変えれると聴き驚いた


<はい変えれます>


「まぁ変えなくていいんじゃない。サナが変えたいなら別だけど」


<そうですか>


サナは変えなかった


「そういえばいつ進化したの?」


<マスターがlevel20越えた時ですかね?>


「俺、level20越えたんだ」


<鑑定したらどうですか?>


「4歳になったらしようかな?」


<もうすぐで1年ですか>


「そうだな…」


バベルが記憶を戻して一年がたとうとしていた


「4年後の戦いまでにlevelをどれぐらい上げればいいんだ?」


バベルは4年後の戦いに危惧していた


<そうですねlevel80か90ですかね>


「高いな。サナの予想でいいんだがどんな魔物が出てくると思う」


<まず小鬼とオークは確定でしょう>


「この半年結構倒してきたけどダメなのか」


バベルとサティヤはこの半年間でオークと小鬼をかなり倒してきた


<ダメですね、元々の数が多すぎます。続きを話しますがウルフ、ベアー、スネークetc.が居ます>


「ダメだ数が多すぎて最初に紹介した魔物しか覚えていない」


とにかく数が多すぎてバベルの頭がパンクした


<でも不幸中の幸いに進化した魔物はあまりいないはずです>


「えっ!そうなのか」


サナはそう考えていた


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