第5話

 いつから誰が喋ったのか知らんけど一応何言ってたか聞いとくか


「あ〜、すまん優花、今ボーっとしてて話聞いてなかったんだけど何言ってた?」


「 」


「おーい、優花?」


 返事が無い…まるで屍のようだ…と思って横見たら優花が居ない。あれ?さっきまでいたよな?どこいったん…まぁいいか、じゃあ郁達に聞こーっと


 そう思って反対側を見たら居た、郁と小畑と花音と一緒に居たわ、まずい、非常にまずい。このタイミングであっちに行ったら花音にまた怒られる。。これは戦略的撤退をするしかない!誰か!誰かおらぬか!


「さっきから何しとんの瀬戸」


 こ、この声は!


「お〜、晴貴〜、我が救世主よ〜」


「ウチもいますぅ〜」


 春樹の横からヒョイっと出てきた入中いりなかはるか

 元学代、学代とは学級代表の略。地域によって言い方は違うかな?まぁ、細かいことは気にするなよ?クラスの中心派閥のリーダー的な存在よ、因みに郁も学代やってたべ。


「おっとすまん、気づかなかったわ」


「いいよいいよ、で何してるの?」


「あ〜、実はさっきの話全然聞いてなくてささ、誰かに聞こうと思ってて探してたら丁度いいタイミングで声掛けてきたとこよ」


「瀬戸はすぐ自分の世界入るしそうなった時って考え込むから周りの事全く気にしないもんね昔から〜、要するに二つのことをいっぺんに出来ないタイプ」


「いや、ホントそれな!自分でもめっちゃ自覚してるけどその癖治んねーのよ…ってそのことは置いといて。どんな話だった?」


「えっとね、あの大きい丸いやつ?が[設置型分析オーブ]ってやつであの中に入って魔力量とか身体能力とか測るんだってー」


「…え?」


 え?オーブに入る?何それ聞いた事ない…普通触るんじゃないの??



「あと、勇者とか聖女とかは勝手になっちゃうみたいだけどほとんどの人は適正のあるジョブが選択できて自分で選べるんだって」


 いやそれも知らん、え、なに、選べるんはちょっとゲームみたいやん。。。

 けど、こういう時のパターンってだいたい決まっとるやん?なのに知らんパターン来るのやめてもらっていいっすか??

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