第4話

「不安とか無いの?」


 そりゃあ勿論…


「あるよ、いきなりだし魔獣とか魔王とか倒してとか言われても困るし…でもちょっとワクワクしてる自分もいるかなー」


 だって男の子だもん。


「そっか…」


 少し俯きながら歩く優花


 めっちゃくちゃ不安しかない空気まとってるよ…どうしよう?小学生の頃から色んなやつに言われてる全く面白くないダジャレの1つや2つでも言ってやろうかな?


「着いたぞ、この部屋だ」


 あら、つまらん事考えてたら目的の部屋に着いたみたいだ


「何だこの部屋?さっきまで居たとこよりは広くないけどそれでも充分広いな、なー郁、ここ何畳あると思う?」


「ん〜、200畳くらいはあるんじゃない?で、小畑君や正解は?」


「199畳」


「そんなん誤差やろ」


「知らんけど」


「でしょうね!!」


 あいつらなんで漫才してんだ?バカ丸出しだぜ。。。


「オイ。」


少しドスの効いたあまり大きくない声。

その声が耳に入ると背中が伸びる2人


「「は、ハイ!」」


「調子に乗るな、静かにしてろ。」


「「うす…」」


 ぷぷぷ、あの2人花音に怒られてやんの〜

俺も昔調子に乗りすぎて怒らせたけどマジ怖いのなんの、それ以降は二度とブチ切れさせてはダメだと深く反省してます。はい。


「…瀬戸」


「は、ハイ!」


「お前も調子に乗るなよ」


「うす…」


「分かればよろしい」


「…」


 何故だ、なぜ俺まで怒られなきゃならない…2人と違ってまだ何もしてないのに…チッ、あの2人こっち見てニヤニヤしてやがる…


「いや、ああやってニヤニヤしてたからでしょ…」


 …ぐうの音も出ないです。。



部屋の奥、超でっかい窓から入る日差しに照らされてるこれまたおっきいオーブ、ラノベでよく見るオーブ、実物って綺麗だな〜。

オーブがあるってことはこれに触れて能力が〜ってパターンだな、個人的にはステータスプレート派です。だってさ〜ステータスプレートだとちょいちょいステータスとかスキルとか個別で書いてくれるじゃん?それ見るのちょっと楽しいんだよね、数字の見比べとかね、レベルが上がってどんくらい数字増えたとか楽しいよ、楽しいよね?もしかして少数派かな??でもその数字考えるの面倒くさそうとも思うのよ…だからもし俺がそーゆーのを書くとしたらオーブを採用しまーす。


「ーーー以上だ。」


あ、余所事考えてて全く話聞いてなかった〜と言ってもどうせ一人一人順番に触ってオーブの光り方によって魔力の質とか量が分かるっていうパターンだよな?


というか、いつから誰が喋ってたの??

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