第9話マドンナの憂鬱

マドンナは部活が終わり、更衣室で着替えていると、1人の女子生徒が入室してきた。

原口だった。

「先生、手紙読んでくれた?うちは旅館を経営してるから美味しい刺し身が食べられるの

着替え終えた、マドンナは言う?

「原口さん、嬉しいけどそれはできないの」

「どうして」

「学校の決まり事なの」

「どうしても?」

「ごめんなさい、原口さん」

原口は口角を上げ、

「うちのお父さん、この学校の理事なの。前の先生もわたしに逆らって地方に飛ばされたの。理事長とも仲がいいし。どうする?マドンナ先生」

マドンナは冷静に、

「原口さん、そう言うの脅迫と言うのよ!」

「理事長に言いつけてやるっ!」

「どうぞかかってきなさい」

余日、地獄新聞が学校中に貼られていた。


【原口、マドンナを脅す】


原口が登校すると、みんな原口を避けた。

3ヶ月後、原口は他校に転校した。


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