第103話

『ちぃ、その紙にはなんて書いてある?』

「えっとね、、、、、知らない言語が書いてある」

「知らない言語?なんだそれは、何語だ」

「多分、中国語?」

「ちぃ、その紙頂戴」

つきが小さな手のひらを自信満々な

様子で突き出してくる。

残念ながらいくらつきでも分からないだろう。

とりあえず、渡すだけ渡した。

「早咲、、、、、、草原、、、、、山中、、、

ちぃ、これ人の名前だよ」

『人の名前を書いてこういう風にするって、

この人たちを呪うってこと?』

「その可能性もゼロではない」

早咲、草原、山中、

その名前はよく知っている。

「ちぃ、どうかした?」

「なんで気付かなかったんだろ」

「どうした」

これは全部。

「全員、私の同級生の名前だ」

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