第101話

 「それにしても、凄い偶然だ」

「朽葉さん、私たちもついていっていいでしょうか」

「あぁ、もちろんだ。

君たちのおかげで見つけられたようなもの

だからな」

朽葉には悪意がないことは分かるのだか、

改めて自分は何もしていない

という実感が沸いてきて虚しくなってくる。

「早く入りましょう、

今宗教団体の人に見つかったら

元も子もないですから」

「そうだね」

「あぁ、早いに越したことはないからな」

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