第4話 raveの音質

raveの音質はどうなのかに触れずはおられません。


ソースはYouTube音源しか無いのですが、とても素晴らしいです。CD音源xCD音源は勿論ですが、CD音源xライブ音源の質感も滑らかです。raveの良さは、このバラツキの無いクオリティも相まってでしょう。


私の視聴環境は、MacBookのスピーカーか、iPod touchのスピーカーですが、逐一音量ボタンを上げると下げる事なく聞いています。それに類する性能と言えば、市販のAIプラグインマスターツールのクオリティーでは無いでしょうか。


この世に出ている音源の多くは、一握りのエンジニアのセンスだけで成り立っています。プロならではの世界は、その音源をマスタリングする価値があるかかがプロの大いなる門です。ただ、ここ数年は様相が違って来ています。


音質拘りも半分に、市販のAIプラグインマスターツールを使用すれば、高価なマスタリングもする必要がなくなって来ています。また、もう少し踏み込めばライブ演奏でもAIプラグインマスターツールから送出している場面を見た事が有ります。

そもそも音質にそこまで拘るかが有りましょうが、どんな名プレーヤーの名演でも、ミックスで何かと被っていたら、そこそこの違和感で、まあとやや関心は落ちてしまいます。本能レベルの聴感では気がつかない事がままあるのが、レコーディングのとてもの深さでしょうか。


それではraveのCREATEどんな仕組みなのかですけど、3つ程考えられます。

一つは、あり得ないのですが人力です。もっともこれはmixの際にクリエイターの業としての技がどうしても出てしまうのですが、それが見当たりません。

一つは、raveの作業サーバーが完全AI仕様。ここは2018年からの運用なので、アップデートを考えると十分なキックオフ期間です。

一つは、自動化プログラムを書いて、作業サーバーで市販のAIプラグインマスターツールを立ち上げてはパブリッシュ。ただここの作業もちょっと違うかなと。rave側でCREATE errorがまま出るので、市販のAIプラグインマスターツールでそこ迄の判断は無いかと思います。




そして最後です。YouTubeに置いている以上かなりの圧縮音源になるのですが、かなりのローが確保されています。本体のスピーカーでは、メーカーが機器安全の為に信号を切っていますが、I/Oコンバーターに繋がったスピーカーか、ヘッドフォンで聞くと、所謂クラブの胴鳴りに近い聴感になります。試しに私がCREATEしたTECHNO mixをおきますね。



・Underworld - Confusion The Waitress x Sakamiti AKB - Who do you love the most?

https://rave.dj/IQqwmPK0o9Hg2w #rave #ravedj



しっかり鳴ってますよね、ドラムマシーンのバスドラが。しかもいい感じで。


テクノと言えば、どうしてもドンシャリの傾向ですが。raveのマッシュアップ作品は、うまい具合に飛び出そうな音域は細いイコライザーでピークを抑えています。短時間で処理出来るのならば、やはりクラブ音質に特化したAIプラグインマスターツールが稼働していると思われます。


この安定度ならば、どんな端末でもの端子から、PAミキサーにライン接続して、5db平気にマスターフェーダー上げても音が割れないでしょう。ここはDAW長期活用者と、過去TECHNOサーキットに通った経験も含めての、誠実な意見です。





と。ここ迄で気付いた方もいるかと思いますが、参考例の坂道AKBのボーカルの方にピッチシフトが掛かっています。欧米人の耳にはアイドルのピッチはこれが適正かと思ったり、ピッチシフトDJデッキに有り勝ちな機能かなでしょうが、ちょっと様子が違います。ボーカルのみにピッチシフトが掛かって、他のトラックはそのままです。他のマッシュアップでは、ギターも掛かっていたりと信じ難いです。


こんなピッチシフトプラグイン聞いた事あるかですけど、DAWソフトのiZotope Ozone 9の機能にあるかなと思いましたがありません。いやサウンド&レコーディングマガジンのプラグイン特集で見たかもも、いや思い出せないかな。

そもそも、ステレオトラックからボーカル帯域だけ抜き出してフォルマントするなんて信じ難いです。raveのAI機能の謎は深まる一方ですね。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る