「彼女の秘密を知った僕は、逃亡を謀った。」のあとがき
まだ後日談が残ってますが最終話まで公開しましたので、お礼を兼ねてあとがきです。
途中、弱気になりご心配をお掛けしまして、申し訳ございませんでした。 沢山の励まし、応援、ギフトに☆に♡と頂きまして、本当に嬉しかったです。 その感謝の気持ちを込めて、作品に関しまして少し解説したいと思います。
※あくまで作者の脳内設定ですので、矛盾点等ありましてもお許し下さい。
・2部のストーリーに関して。
相変わらず今作もプロットとか無しで書いてまして、1部の結末#21を書き終えた時点で2部に関してはほぼ白紙の状態でした。
唯一、主人公とマドカが再会することだけは決めていましたが、どんなシュチエーションで再会するのか、再会したあと二人がどうなるのか、更に言えば、新天地での主人公の仕事も決めていませんでした。
どうしよっかなぁって悩んでて、最初ホテルか旅館の従業員の仕事にしようとか考えたりしてまして、でもイマイチだなぁとか悩んで、パっと讃岐うどんが浮かんで書き始めたらスラスラ書けたので採用しました。
因みに、作者は岡山県には現在住んでませんが、4年程学生時代を過ごしたことがあります。
また、その時に知り合った女性と結婚してまして、奥さんは岡山市出身の方です。
普段は、岡山弁を理解することも話すことも出来ますが、意識して文章にしようとするとよく解らなくなってしまい、今回岡山弁のセリフは奥さんに助けて貰いました。
・再会した後、マドカがSM嬢をしてた理由を告白するのを引っ張った理由。
読者さんの中には、引っ張るな!理由早く言え!との声が多数ありましたが、私の考えでは、マドカにとって謝罪するのが一番の目的であり、いきなり理由から話すのは、謝罪の方法としては下策だと考えてます。 相手にしてみれば、謝罪よりも言い訳から入ってる様に見えますからね。 なので、言い訳よりも先に『まずは自分の罪を認め謝罪』と考えました。
また、マドカにとって、風俗の話をすることが非常に重い物だという考えもありました。
罪の意識が重い分、そのことを話すことも軽くは出来ない。だから話す為にも覚悟だとか心の準備やタイミングが必要、という思いもありました。
そういう作者の価値観や思いがあって、『花蓮様の理由』は後ろの方に持ってきました。
・マドカの風俗バイトの理由を聞く前に、主人公が結婚を決めた理由。
作者の脳内での主人公の性格は、理屈っぽくて、そのくせ短絡的。
ぐじぐじ悩んでたと思ったら、スパーンっと思いっきり突き抜けちゃう様なことをしでかす。
そんなイメージのキャラでした。
SMのことを理解しようと自分でSMクラブに行ったり、マドカに一泡吹かせようと結婚式当日にとんずらしたり。
そして再会後、マドカを受け入れると決めた途端「今度こそ結婚する!ごちゃごちゃ考えてたら覚悟が揺らぐかもしれないから、考えるのは後回しだ!」というのが作者の脳内で考えてたことでした。
そこに違和感を感じた人も居たかと思いますが、作者的には主人公に成り切って考えてて、自然な流れでそういう話を書きました。
・作者的に今更の告白。
1部最後の結婚式当日、主人公はビジネスホテルを出た後、静岡市内の小さい郵便局に寄りますが、この日って日曜日なんですよね。 小さい郵便局、開いてないですよね。 後でそれに気づいて、猛烈に恥ずかしくなりました。
でも、今更なのでそのままにしてあります。
・今作で拘ってたこと。
前作の複数視点の作品では、複数視点になることで会話等が焼き増しみたいな繰り返しにならないような描き方(読者さんを飽きさせない、読み飛ばされない)を意識して書きましたが、今作は一人称視点だからこそ、彼女の気持ちや言動で主人公が分る部分と分からない部分をしっかり分けて描くことに拘ってみました。(付き合いが長いからこそ分る部分。付き合いが長いからといっても理解出来ない部分)
そしてその分からなかった部分は彼女本人に語らせることで、一人称視点でも全容が分る様にしました。
結果として、これまでの作品で良く言われた「彼女視点も書いて欲しい」という意見は今作ではほとんど出てこなかったので、一応狙いは上手くいったのかな?と思ってます。
・作者的ハイライト。
今作を書いている中で作者として一番のハイライトは、SMクラブに行った後の駐車場でマチルダ嬢の名刺を落として、それを見てマドカのことを想像する場面です。実際にこういう経験があった訳では無いのですが、中々リアルな描写が出来たのでは無いかと思います。
このシーンを書きたいが為に主人公をSMクラブに行かせた程でした。
・後日談について。
3~4つのショートストーリーを考えていたんですが、実際に書き終えているのは1つだけで、それを明日公開します。
残りの後日談に関してはいずれ書きたいと思いますが、少しお休みしてからにします。
最後に。
私自身、風俗は未経験です。
SMクラブも行った事が無いです。
なので、SMクラブに関するエピソードにリアリティが欠けていたのでは無いかと思いますが、流石に趣味で書いてる小説の為に実際に取材に行くのも憚られますので、その辺はご容赦頂けるとありがたいです。
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