第7話 学校生活の変化
今朝登校すると、この前僕に告白してきた人が話しかけてきた。
「鎖弥嘉先輩、結構かわいいです」
「ありがとうございます。あとお名前聞いてもいいですか?」
「
「ということは名前の読み同じだね」
「それじゃあまたね」
僕はそう言って、教室に向かった。
その日の授業中に彩也香さんのことを思い出してしまって、授業にあまり集中することができなくなってしまった。
僕は彩也香さんと話してみたくなってしまった。運がいいことに、帰の自転車置き場のところで彩也香さんと出会うことができた。
「鎖弥嘉先輩」
「彩也香さん、一つ聞きたいことがあるんだけど今の僕をどう思う?」
「私の意見を正直に言うけど、とてもかわいいと思うよ。少なくとも私なんかよりかわいいし」
「彩也香さんもかわいいよ」
「ありがとう」
「僕、彩也香さんにかわいいと言われてうれしかったよ。今だから話せるけど、かっこいいという言葉を素直に喜べなくて、あの時はごめんね」
「全然いいですよ。でも、鎖弥嘉先輩の本当の気持ちを教えてくれてありがとうございました」
「彩也香さんはやっぱりかっこいい人のことが好きなの?」
「かっこいい人も好きですが、かわいい人も好きです」
「そうなんだ」
「鎖弥嘉先輩、もしよろしければ明日から昼食一緒に食べませんか?」
「別にいいですけど」
「ありがとうございます。先輩はいつもどこで昼食食べていますか?」
「僕はいつも屋上だよ」
「先輩、明日から屋上に向かいます」
彩也香さんは自転車を押して校門を出て行った。すると理沙さんが自転車置き場まで来た。
「さっき話していた女の子は誰なの?」
「この前僕に告白してきた後輩だよ」
「もし鎖弥嘉くんが嫌だったらすぐに私に言ってね。約束だよ」
「ありがとう。だけど、今はそんな感じではないよ」
「それじゃあまたね」
「またねー」
僕はそう言って家に帰った。
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