第3話 相談
今日学校に行くと、女の子たちにたくさんかっこいいと言われた。
昼休みの時間には僕のことをほかのクラスから見に来る人がいるほどだった。
僕はそのことに耐えることができなくて屋上に逃げて、人気のあんまりないところで一人泣いていた。
しばらく泣いていると、昨日と同じく理沙さんが僕の隣にきて僕を心配してくれた。
「鎖弥嘉君どうしたの?」
「実は、さっきほかのクラスの人まできて、僕にかっこいいと言ってくる人がいたんだ。その人たちの気持ちをうまく受け入れないところが悲しかったんだ」
「そうだったんだ。今は難しいよね」
「それに昨日もほかの学校の人とラインを交換したんだ」
「そのラインブロックした?」
「昨日の人たちのことを考えていると簡単にはブロックできなかった」
「そうなんだ、鎖弥嘉君はみんなにやさしいんだね」
「でも、みんなの気持ちを素直に受け入れられないのはあんまり用ないと思うよ」
「何言ってるの、私だって素直に受け入れられないことなんてたくさんあるよ」
理沙さんが僕を励ましてくれた。
「僕もかわいくなれるのかな?」
すると、理沙さんが明るい口調で「絶対なれるよ、てか今でもかわいいよ」
僕は理沙さんの言葉がとてもうれしかった。
「ありがとう」
僕がそう言うと、予冷が鳴り出した。
「それじゃあまたね」
そう言って僕は理沙さんと別れた。
そしてそれはまた明日話すことにした。
そして、翌日屋上に行くと、理沙さんが僕のことを待ってくれていた。
「鎖弥嘉君、昨日のラインのことについて私考えていたけど、ライン公式アカウント作ってみない?」
「けっこう大変そうだけど」
「何言ってるの、誰でも簡単に作れるんだよ。今日作ってみたら」
「一回やってみる」
しばらく理沙さんとラインのことについて話していると、今日も予鈴のチャイムが鳴った。
「それじゃあ、今日作ってみるね」
僕はそう理沙さんに言って、午後の授業を受けた。
そして家に帰ると早速ライン公式アカウントを作ってみた。
それは思いのほか簡単に作ることができた。
作った公式アカウントをこの前ラインを交換した女の子たちに教えると、すぐに登録してくれた。また、30分くらい放置をしていると友達の登録数は50人となっていた。また、日曜日には313人の人が僕の公式ラインを登録してくれていた。
しかし、公式ラインなのでメッセージが届くことはあまりなかった。
それでも、10件ほどはメッセージが届いていた。
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