第7話


インフルエンザで入院後退院した娘は

学校に行くかどうか迷った。

娘は顔のできものをかなり気にしていたからだ。

インフルエンザが治ったあとも

顔を隠す様に大きめのマスクを

つけるようになっていた。

顔のぶつぶつなどからか、小学校での

クラス内でのイジメや悪口を

言われていた事がわかった。

言った本人とその親を殴りたいと思った。

だけど殴ったところで、逆ギレどころが

こちらが犯罪者になるし、娘の

病気が治るのは難しいと思われた。

ムカつく相手を殴れば殴るほど

娘の病気が治るなら、いくらでも

殴り続けたいと思った。


職場の先輩のお子様が学年が

違ったが我が子のプリントや色々

持って帰ってきてくれたのだった。

だが、ちかちゃんという名前の先輩の子どもに

こころと同じクラスの子どもたちが

言った言葉に、驚いたそうだ。

「あぁ、あのぶつぶつ人間の荷物?

あれ触ると、お前もぶつぶつになるぞ。」

「ずっと休んでるけど死んだの?」

残酷な言葉に、先輩の子どもは驚いたが

その言葉を吐き捨てた子どもの

名前をしっかりインプットし

家に帰ってきたそうだ。

先輩は、子どものインプットしてきた名前を

もとに抗議文を作成し、小学校と

PTA、市長宛に三通お手紙を書いたそうだ。

内容的には子どもが言った事、

難病の子どもに対して学校側の配慮、

教頭の威圧的な物言い、

担任から無反応の事、

登校拒否の原因の大部分が、

イジメに関してだと思われるか

認知しているはずなのに対応しなかったのは

なぜなのか、隠蔽するつもりだったのか

色々と書いてくれたそうだ。


退院数日後、家に教頭と担任が何やら

謝りにきたのはそういった経緯からで

退院当日、先輩が車で迎えに来てくれた時、

(ファミレスで退院祝いをしてくれた時)

その話をまとめた手紙をくれたのだった。


二学期は、最初の2日間と終業式の日の

3日間だけ小学校に行った。

体力がない娘を電動自転車に

乗せてでの登校だった。

お正月明けの3学期は体育はほぼ

マラソンになるのだが、激しい運動どころか

寒さからか肌は乾燥し、血が滲むようなり

保湿剤入りやステロイドが入っている

塗り薬を身体のほぼ全身に塗っていた。

3学期始業式と終業式だけ出席。

義務教育だけど、イジメがある場所に

我が子を通わせたくなかった。

かと言って、義務教育の勉強はこれからの

娘の未来にプラスになるだろうから

必要だ、という思いもあった。

イジメを苦に……自分で未来を閉ざす

人が後を立たないが、イジメる側も

イジメられる側も原因があると言うが

加害者、被害者ともにどうすればいいか

わからない。

どうしようもない病気から、表面に

出てしまう事を言われても

どうする事も出来ない。

不快に思われるなら、家で引きこもるしか

方法はないのか?どうかもわからない。

我が子が学校に行きなくないのなら

病気だからしょうがない、って思い

家で少しでも楽に過ごせる方法や

病気が治る方法とかを探し続けた。


担任と教頭はどこかの学校にいったとか

とばされたとかチラッと小耳に挟んだ。

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