序
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時は
か
凍える
歸す身、
色は
片手に
――――――― 0 ―――――――
永禄元年
この日、御所に隣接する
通常、武芸上覧ともなれば城内にて
北伊勢の
具教、この時、数えで三十一。
必然、上覧とは云うものの検分の意味合い色濃く、技を披露する武芸者達の神経もピリピリと張り詰めていた。
「次ぃー!
「いざ、
吉岡と云えば第十三代
正面に、左右に、
「
見事である。
「
「それでは次ぃー!
終始
後世、
武芸上覧は進み、愈々最後の一人。
「では、次ぃー!
目録を読み上げる検分役が
「如何した? 続けよ」
「は、はい……蓮華郞々殿による妙技――ひ、
「な、なにィ!? 一之太刀、だと!」
具教、
それもその筈、一之太刀と云えば、卜伝斎殿の
田舎侍とは云え、武芸を
ちらりと横目、卜伝翁の顔色を窺う。今迄同様、微笑み見守る御老体。併しその瞳、
「失礼――
「……如何なるか?」
「
これは
続けさせては
腕前披露ともなれば、当然こう云った
無論、
「本日は
「――吾が秘剣、
「
――後日。
霧山城下外れの雑木林の中、
それ程、良い
同じくして塚原卜伝門下、
戦国の世にあって、よくある話。故に、
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