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「おめでとうございます、ダレンさんはEランクに昇格です」


「おお、とうとうF抜けたか……」


いつも通り、常駐のクエストと採取をこなして受け付けに行くとランクの上昇を告げられる。


「いえ、ダレンさんはなかなか早いほうかと」


「あ、そうですか」


「はい、討伐がゴブリンばかりなのと採取物の提出がなくポーションになっているのは異例ですが、3桁以上の討伐があればレベルも一定以上はあると思われますし、貢献としては妥当なところかと」


「ほほう、やっぱりそういうところはチェックされるんですね」



「……まあ、明らかに怪しい方々を簡単に昇格させるわけにはいけませんので。もっともEランクの査定ですので、そこら辺は緩めですが」


Eランク程度で提出物のチェックがされていることに多少の驚きを感じながらも、おどけた様に確認するダレンに、受付嬢平然とこたえる。


「でしょうね」


「Eランクに上がりましたので、受けられるクエストが増えました、この街ですと半分以上のクエストが受けられますね。逆に今まで受けていたクエストですと貢献が認められ辛くなります」


「ゴブリンだと上がりづらい感じですか……」


「まぁ、0ではないので集落等をいくつも落とせばDかCまではなんとか」


「いや、ゴブリン退治に拘りはないので」


「そうですか、では、手続きをしておきますね」


「お願いします」








「Fランク抜けたよクゥ!!」


『良かったねぇ』


受け付けから離れたギルドの隅で相変わらず興奮してクゥに話し掛けるダレン。


「何年ぶりだろ……まあ、よっぽど問題起こさなきゃCくらいまでは余裕なんだけどな」


『……』


「ランクも上がったし、戦力強化を図るか」


『レベルあげぇ?』


「いや、新しい武器作り」


『なんでぇ……』


「レベリングは準備が肝心なんだよ」


そんな話をしながら、クエストを物色しに行くクゥとダレンであった。

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