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「ぎゃひぃ!?」


ゴブリンの死角から攻撃を加え、怯んだところに連撃を加えたところで、霞となって魔石とドロップ品が落ちる。


「うし、こんなもんか」


落ちたドロップ品をクゥが回収したのを確認して、ダレンは一息着く。


かれこれ10体、すべて孤立したゴブリンを……最初の1体こそ、正面から倒していたが2体目以降はすべて、死角からの不意打ちで倒している。


「いやぁ、分かっていたけど……」


『くぅ?』


「ゴブリンすら一撃で倒せないとはね……」


『くぅ……』


すべて無傷で勝っても、やはり最弱級のモンスターですら、一撃で屠れないと言う事実はダレンでも気にはなるようだ。


「宿じゃ鍛冶出来ないしなぁ……」


『レベル上げろぉ!』


「ま、それはおいといて、ゴブリンは結構倒したし、残りは採取とついでのスライム退治だな」


『くぅ』


クゥのお叱りを受け流し、今夜のスープとポーション作りに必要な植物の採取に取りかかるダレンであった。









「スゴいですね。登録初日でゴブリン10体も狩ってくるなんて!」


「たまたま、単体のが10体いただけですよ、それにポーションの買い取り価格のほうが上ですし」


「それもおかしいんですけど、期待のルーキーですね!」


「いや、まあ、ありがとうございます」


採取を終えてギルドに戻ってきたダレンは、ポーションの買い取り査定を依頼していたカウンターにゴブリンの魔石を提出し、受付嬢と会話をしていた。


「やっぱり、その従魔ちゃんも活躍したんですか?」


『くぅ?』


「もちろん、この子は攻撃力が無いので索敵等を頑張ってくれてます」


受付嬢の興味本位で発した言葉に笑顔で会話に応じるダレン。


「そうでしたか、可愛のにスゴいんですね」


『くぅ』


「ええ、自慢の従魔ですよ」



その後、当たり障りのない会話を続けギルドを後にするダレンとクゥだった。



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