第46話 提案
俺たちはまた冒険者組合に行く。
街は沢山いたはずの冒険者の数が少し減ったように感じた。
俺たちは冒険者組合の建物の扉を開け中に入る。
この前はうるさかった建物中は人の数がまばらで静かだった。
俺はカウンターに行く、
カウンターの女が
『どうなさいました?』
『依頼達成の報酬を受け取りにきた。』
『そうですか、プレートを出してください。』
『ああ』
俺は女にプレートを渡す。
『上級?、あ、ありがとうございます。確認しますので少しお待ちくださ。』
俺たちは近くの椅子に座った。
少し経って
『レオ様!』
さっきの女が呼んだ。
俺たちは声のしたカウンターの方へ向かう。
『レオ様、奥である方がお待ちです。報酬はその方にいただいてください。』
『ああ、わかった。』
俺たちは女に案内され部屋に入る。
そこには貴族のような格好をした男がいた。
男は口を開く
『やあ、君がレオくんだね?』
『ああ』
『私の名前はエドワード、ルイス、バロンだよろしく。まあ座りたまえ。』
『はい。失礼します。』
俺たちはエドワードの前にある椅子に座る。
エドワードは言う。
『そちらのお嬢さんは珍しいな。』
『これはすみません。』
俺はファインのフードを下げよとする。
『いや、結構だ。では、レオくん。さっそく本題に入ろう。』
エドワードは前かがみになる。
『君が今回成し遂げてくれた依頼に関してだがどうやら魔物の中でも上位の存在がいたらしく多くの者が死んだ。
だからねこの都市の防御力、問題対処能力が低下してしまった。特に戦闘面でのね。
そこでお願いなんだが、レオくん達にはこの都市に残って多くの依頼をこなしてくれ。
全ての依頼の報酬を今までの3倍にする。そしてここでの滞在場所も我々の城のどの部屋でもいい。
どうかな?』
男は全て言い終わり俺の顔をじっと見つめる。
俺はエドワードに言った。
『わかりました。エドワード様のご提案受けさせていただきます。』
ファインは難しい話しだからなのか、部屋の所々を見渡している。
エドワードは安心したように言った。
『そうか、よかったよ、書類に関しては城の中でやろう。』
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