第41話 地下

俺たちの乗った馬車はトンネルに入る。


馬車がギリギリ通れるトンネルは松明一つなく暗い。前方に明かりが見えるだけだった。



馬車はトンネルの終点に着いた。


終点は松明があり明るい。武装した複数人の黒い兵士が馬車を取り囲んでいる。


胡散臭い男は

『着きました。馬車を降りてください』


俺たちは男の言う通りに馬車を降りる。


男は鉄の扉を開く。

『さあ、私について来てください。』


通路を歩く

どこかから動物の鳴き声が聞こえる、

その声にファインは怖がり俺に強く抱きついている。


三人はお互い手を繋いで怖がりつつも歩いている。



別れ道に着いた。

そこには二人の四人の武装した兵士とフードを被った杖をつくお爺さんがいた。


男は真ん中にいたお爺さんに言う。

『ペタル様。どうなさいました?』


お爺さんはフードを上げて言う。

『ロットくんここからは私がレオ様と話そう。そこの三人はロットくん君が担当したまえ。』


『はい、了解です。』




俺とファインは三人と別れ歩きだす。


所々に鉄の重い扉が立っている。

その扉の奥では金属音、生物の鳴き声、魔法発生の音など色々聞こえてくる。


俺の横には武装した兵士が常に隣にいた。

いつでも俺、ファインに斬りかかれるようにしている。



少し大きい扉の前に着く。


ペタルは扉の兵士に扉を開けさせる。


扉の奥には一面白い壁で覆われた明るい空間があった。








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