第39話 拒絶

ファインは検問所の前で着地する。


兵士たちは驚きのあまり、剣や弓を出さないで口を開け唖然としていた。


俺はファインから飛び降り地面に着地する


検問所から男が出てきた。


男は動揺した口調で

『き、貴様らたちはいったいなんだ!?』


『俺は上級冒険者のレオだ。依頼された仕事の帰りだ、』


『嘘をつけ! なぜドラゴンがいる!この都市に入れるわけにはいかない。』


『は?、、、まーいい、俺たちが嫌でも他の冒険者は都市に入れて治療してやれ。それが君の仕事だろ?』


男は少し考え、

『よかろう、負傷者はこちらで引き取る、だが、お前たちは入れない、危険だ。』


『そうか、』


俺は一人一人負傷者を男に引き渡す。




全ての負傷者を引き渡し終わり、


『お前たちは今すぐこの都市から消えろ、そして二度と現れるな。』


『それはできないな、まだ他に冒険者がいる。』


『誰が聞くか、嘘をつくな。今に見とけ、あの負傷者が都市で問題を起こす。その時お前たちは騎士団が殺しにかかるぞ。』


『そうかい、』

俺はファインの背中に乗った。


『いいの?レオ?』


『ああ、早く行こう。あいつらではあの虫に出会ったら勝てない。』


ファインは飛び立つ。




俺は枯れ木の森上空であの三人組が一匹の負傷した虫と戦っているのを見た。


『ファイン、俺は先に降りる』

俺はファインから飛び降りた。


ファインも後から人の姿に戻って落ちてきた。


俺は虫の真上から剣を下に向け落ちる。


剣を虫を上から串刺しにし俺は着地した。


『お前ら大丈夫か?』


息切れしながらガッツが言う。

『は、はひ!』


『そうか』


ファインも降りてきた。



『よし、お前らファインに乗って帰るぞ、いいか?』


ガッツはファインを見て怯えながら。

『レオ先輩が言うなら。』


アルテイシア、ベルクは少し怯えていた、


ファインはドラゴンの姿になる。


俺はファインに怖がっている三人にを一人づつ乗せた。



『ファイン、行ってくれ。』


ファインは飛び立つ


雲の上を飛ぶ


ちょうど夕日が見える。


ファインの赤い鱗は夕日に照らされオレンジ色に美しく輝く。


目の前の双子山が赤く照らされている。


その先にある盆地の都市は小さく見えつつも大量の煙でその位置をしらしている。


三人には初めて見る空の世界に圧倒されていた。

顔には恐怖ではなく別のものが見えた。

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