第36話 敵
馬車が止まる。
『皆様、到着しました。』
馬車の運転手が言う。
俺たちは馬車から降りた、
もうすでに多くの冒険者は森に入ったらしく数人の冒険者しかいなかった。
俺とファインはすぐさま森に入る。
あの青年たちは準備体操?をしていた。
森の中は濃い霧が立ち込めていて五メートル先は見えない状態だった。
足元は多くの冒険者の足跡があっる。
歩いて少し経って。
周りには人の腕、虫の死骸、血の水溜り、切り倒された枯れ木が広がるようになってきた。
俺は剣を抜く。
ファインはローブを脱ぎ手を構えた。
どこかから金属音と人の叫ぶ声が聞こえた。
俺たちは音の方へ走る。
どんどん声が大きくなる。
霧の中から一人の四肢欠損した冒険者を見つけそばに立ち止まる。
ファインもそばに着く。
『に、にげ、ろ、』
冒険者の男は苦しみながらも言った。
『こ、こ、ころ、せ』
男は続けて言う。
俺は彼の要望どうり彼の首をはねた。
『レオ?、なんで』
ファインは驚いた。
『ガン!』
切り落とした頭が金属の盾に当たり大きな音がする。
霧の中からうっすらと赤い光二つの玉が見えた。
ファインと俺は同時に後ろへ下がる。
そして俺たちは別々の枯れ木に隠れた。
何かデカいものが地面を踏む音が響く。
踏む音が消え、かんだかい声がして、
一気に霧が巨大な風となり俺たちに吹き付ける。
枯れ木がおられ倒れる音がした。
俺は目を瞑り倒れる。
すぐに目を開ければ
霧は消えていた。
目の前10メートル先には家のように大きい虫がいた。
そして周りには負傷して苦しんでる冒険者、死んだ冒険者がそこらじゅうにいた。
巨大な虫はファインの目の前までその鋭い足を向けていた。
『ファイン!』
俺はファインのそばまで走る。
それに気づいた巨大な虫はファインに向けていた足を俺に向けて横に動かした。
俺は足をよけファインを抱き巨大な虫から離れる。
『え、?なんで、どうして?』
ファインは完全に動揺している。
『ファイン!』
俺はファインの肩を揺らす。
巨大な虫は俺たちを足で串刺しにしようと足を伸ばしてきた。
俺はまたファインを抱きさっきよりも遠く巨大な虫から離れた。
『ファイン!どうしてお前はここにきたんだよ! おい!』
俺はファインに向け叫ぶ。
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