第34話 予告

朝、


俺は朝日で目を覚ます。


ファインはまだ俺を抱きしめていた。


俺はファインの手をどけようとしたが、動かない、


俺は体を大きく揺らした。


『ん、んーんわ』

ファインは揺れで起きた。


『レオ、』

まだファインは寝ぼけている。


『手をどけてくれ』


『あ、う?、ごめんなさい』

ファインは手を離す。


俺はベッドから出る。


カーテンを開けた。


空は黒い雲が一面を覆っていた。




俺たちは着替えを済まし


宿を出る。

出る時に宿主にフウド付きローブをもらう。

どうやら雨が降っているらしい。





俺たちは冒険者組合の建物に入る。


扉を開ければいろいろな冒険者チームがいた。酒を飲んでいるチーム。ケンカや賭博などをしているのもいた。


上級冒険者組合の建物内とは大違いだった。


俺は掲示板をみる。


掲示板は大量の依頼状が貼ってあった。


俺はそのうちの一つを取る。


『ファイン、この依頼を受けていいか?』

俺は一枚の依頼状をファインに見せる。


『枯れ木の森の調査?』

ファインは覚えてたての文字を読む。


『ああ、報酬が多いが難度不明の魔獣がいるらしい。』


『大丈夫なの?』

ファインは聞く。


『ああ、いざとなればファインがドラゴンになって逃げればいい。』


『そうね』



俺たちはカウンターに依頼状を置く、

『これを受けたい。』


係の男が。

『わかった、プレートを』


俺はプレートを置く。


『おお、上級冒険者様でしたか、ありがとうございます。』


『ああ 早く手続きをすましてくれ』


『はい』

そう言い男は手際よく作業した。


『はい、これで完了です。』

そう言い男は俺にプレートを渡してきた。


『他にも参加されているチームがございます。協力してなさると良いと思います、』

男は言った。


俺はカウンターから離れる。


『きゃ!』

ファインの声がした。


俺は後ろを向く。


ファインの腕を掴むガタイのいい男がいた。


『ようにいちゃん、こんな子を視界に入れて守らないなんて怠惰だねー、嬢ちゃんこんな世間知らずの坊ちゃんよりこっちの方が安全だよ。』

男はにやけて言った。


なぜかファインは何一つ抵抗しなかった。


俺は言う

『離したまえ、危険だぞ』


『危険?何がだ?金で買える称号しかない冒険者なんて怖くないね。』

男は俺を馬鹿にしながら言った。


俺は終始男に睨みつける。


『ちぇつまんねーなー殴りの一つ入れてみろよ、まあ、お前さんの受ける依頼俺も受けてるからな、鉢合わせたとき気をつけな、』

そう言い男は仲間のとこに行った。



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